今、校舎の中央階段のところに、生徒が作った仮面が展示されています。中央階段の1階のステージから、吹き抜けの階段を活用して、上の階まで仮面が展示されている様子は壮観です。
追手門学院の教育理念である「独立自彊・社会有為」を体現する人物へと成長していくことが、すべての生徒・教員に求められるわけですが、探究の授業では、中学の3年間と、高校1年においては、「自分を知る」ということがテーマとなっています。社会貢献も自分を知ることから始まります。そして、自分というのは、なかなか厄介で、自分が知らない自分とか、自分が気づいていない自分というのもあり、むしろ、そちらの方が自分が知っている自分よりも、大きな位置を占めているのかもしれません。そういう意味では、他者とつながることで初めてわかる自分がいたり、その気づきがもとで社会とつながろうとする意欲が湧いたりすることもあるでしょう。出来上がった作品を見るだけではなく、それを作った生徒と、仮面が出来上がるまでの過程でどんなことに気づいたのか、訊いてみたいですね。