2日目は希望するコース別に出かけます。3グループ中、2グループは西表島へ、1グループは竹富島での活動です。私は西表島で仲間川クルーズと由布島へ水牛で渡るグループに同行しました。
ホテルの朝〜西表島
2日目の朝、ホテルの庭にもハイビスカスの花が咲いています。様々な色のハイビスカスがあるのですね。
西表島へは高速船で50分程度、予想以上のスピードで、甲板に出ると怖いぐらいでした。この青と白の世界、何とも言えない美しさです。刻一刻とその色を変えていく海は、いつまで見ていても飽きることがありません。
下の2枚の写真は、西表島の仲間川のマングローブ林の様子です。日本最大規模のものだそうです。そして、一番下の写真、絶滅危惧種のカンムリワシがいるのですが、わかっていただけますでしょうか? 写真の中央部、やや右にある木の幹にとまっています。スマホの写真のフォーカスを鳥に合わせることは困難でしたが、船頭さんはカンムリワシの声で、近くにいますよ、と教えてくださいました。この日は、幸運にも、カンムリワシを何羽も目撃しました。
忘れな石の浜
仲間川クルーズの後は、忘れな石の浜へ。太平洋戦争の末期に、軍の指令で波照間島から西表島へ移住させられた人々がいたのですが、西表島でマラリアの感染症が蔓延し、島民の3分の1が命を落とされました。写真の「忘勿石之碑」の右側の岩盤に「忘勿石 ハテルマ シキナ」の文字が刻まれています。この文字は、波照間国民学校の識名信升校長が刻んだもので、軍の命令による移住であったものの、そのことにより死者が出たことを忘れてはいけないという思いが伝わってきます。こんなにきれいな海に面した島で、そのような歴史があったのですね。
由布島
由布島へは、水牛に引っ張られて移動します。最近まで武富島でも水牛車に乗れたようですが、現在は西表島・由布島だけになっているようです。写真では潮が引いている状態なのですが、水牛は水が得意なので、もう少し水位が高くても問題ないそうです。昔は水牛が様々な農作業に使われていて、1頭買うだけでもすごく高いお金が必要だったと聞きました。
由布島は歩いて十分に島をめぐることができるほどの大きさです。朝、高速船から見た西表島は雨雲に覆われ、一日中雨かと思われましたが、ほぼ晴れの天候で、昼食後にさらにジェラートを食べて生徒たちはご機嫌です。