追手門学院小学校卒業の作家、万城目学(まきめまなぶ)さんが、直木賞を受賞されました! おめでとうございます。
万城目さんは、『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』などの作品を書き、何度も直木賞候補となっていたのですが、今回、『八月の御所グラウンド』で受賞。ご本人もあきらめかけておられたところ、受賞の知らせが届きました。
京都大学法学部卒業、というのはよく伝えられても、追手門学院小学校卒業、というのはあまり報じられませんので、私が宣伝しておきましょう。万城目さんの作品は、読み始めると、独特の「万城目ワールド」とでも言うべき、不思議な世界に引きずり込まれてしまいます。自分の読書メーターの記録を見返すと、『鴨川ホルモー』について、こんなコメントにたどり着きました。13年ほど前のもので、今から思うとまだ若かったですね。
万城目氏作品の読書は、なぜかこれが初めて。森見氏の小説の登場人物に比べると、ずいぶん地に足が付いている気がする。「吉田代替わりの儀」でのレナウン・ダンスにはまいった。実は私は某県の中学・高校生の研修旅行で、レクの時間に班でレナウン・ダンスを披露した経験がある。もちろん、服は脱いでいないが… そうか、俺は下手をすると、青竜会に入会していたかもしれん。「鴨川十七条ホルモー」で安部が早良・芦屋に対する気持ちの整理をつけたところには感動した。「俺はすべてを許す。俺は空を見上げた。蒼天を胸いっぱい受け入れた」
直木賞受賞作の写真の本は、まだ買ったばかりですので、これからのお楽しみです。