2学期へ向けての準備期間、数年前より本校と教育連携をさせていただいている藍野大学の先生をお迎えして、教員研修会を開催しました。内容は、「大学の先生は調査書や推薦書をどのように見ているか」「面接時に面接官として生徒をどのように見ているのか」というテーマでした。
私たちは、大学の先生に向けて調査書を書いたり、推薦書を書いたりしますが、それがどのように見られているのか、ということをお聞きする機会はありません。しっかり準備をして仕上げているつもりでも、読んでくださる方がどう思われるかはわからいのです。そこで、ゲストとしてお二人の先生にお越しいただいて、これからの推薦入試のシーズンに向けて意識を高めようとする機会を頂戴したという次第です。
本校の教員が作成した調査書がそうだということではありませんが、大学側からすると首をかしげてしまうような調査書があるのだそうです。読む側も調査書をすべて鵜呑みにするわけではないが、推薦する限りは生徒のことを褒めてあげてほしいと言われました。まあ、そうですよね。でも、信じられないほど、欠点を連ねている調査書があるそうです。だったら、なぜ推薦するの? ということになりますよね。
面接に来る生徒で気になる「パターン」についても伺いました。お二人で準備をされて、それぞれのパターンを再現していただきました。はいはい、そういう生徒いるでしょうね、と思ったものの、本校の生徒は大丈夫なのかと、心配にもなりました。とにかく、暗記したものをアウトプットするだけでは評価できない面を大切にしようとして実施される面接です。その面接で、暗記したことをそのまま発表しようとする生徒が結構いるのだと感心しました。でも、これも学校の「指導」の結果なのかもしれません。準備すべきことは準備するべきですが、そもそも答えが一つに決まらない問いに対して丸暗記はないでしょう。良い面接は、面接を行う方も、される方も楽しい時間が過ごせるということであり、この人ともう少し話してみたいと思えることでしょう。本日の研修を踏まえて、私たちの方の準備もしっかりと進めてまいります。藍野大学の先生方、お世話になりました。ありがとうございました。