リトアニアからの留学生、本校での最終日

 リトアニアからお迎えしていた留学生2人が、本校での最終日を過ごしました。

 リトアニアというと、杉原千畝氏の名前が浮かびます。私は何かの映画で観た記憶があるのですが、杉原氏は第二次世界大戦中にリトアニアの日本領事館領事代理として働いており、ナチス・ドイツに迫害されていたユダヤ人にビザを出し、その命を救ったことで有名です。しかしながら、私たちにとってリトアニア、エストニア、ラトビアという「バルト三国」の名前は言えても、それぞれの国の歴史や文化について語れる人は少ないでしょう。私も恥ずかしながら、それ以上の知識は持ち合わせていませんでした。そのように地理的にも心理的にも日本からかなり距離があるリトアニアから来た二人の女の子は、約1か月本校の高校2年創造コースのクラスで生活をしました。

 最初は英語がうまく伝わらなかったり、慣れない日本での生活に戸惑ったりしたようですが、クラスでもホームステイ先のご家庭でもずいぶんなじんで、留学の日々を楽しんでくれたようです。あいにく、私はスリランカへの体験旅行の引率がありましたので、その様子をしっかりと見ることができませんでした。しかし、学校生活最後の日の二人の様子から、楽しく充実した日々となり、クラスの生徒たちにとっても意義のある、また刺激をもらえる貴重な機会となったと思います。教員への日本語での挨拶も、来校初日と比べると、驚くほど上手になっていました。二人のホームステイを受け入れてくださったご家庭と、高2創造クラスの生徒たちに私からも感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。