スリランカ体験旅行を振り返って 3

 体験旅行の3日目は、学校間交流、うまくいくかどうか、私も少し不安でした。3つのグループに分かれて、スジャータ(女子校)、ハイランド(共学校)、スプートニック(日本語学校)の3校を訪問しました。私はスジャータ校に行き、上の写真はすべてそこでのものです。

 バスを降りて学校へ入っていくまでの、男子生徒の緊張度合いは、かなりのものでした。わかりますよ。実は私も緊張しておりました。しかし、かわいらしい笑顔で「おはようございます。よろしくお願いします。」と挨拶されて花を受け取り、校長先生や他の先生方と挨拶を交わしているうちに、ようやく私の緊張感は解け、後は生徒諸君の踏ん張りを期待して見守っていました。

 スジャータ校では日本語も勉強されていて、日本語を流暢に話す生徒たちの様子に驚きを禁じえませんでした。聞いてみると、現地語のシンハラ語は、日本語と文法構造が似ているので、スリランカの人たちは意外と短期間で日本語を話せるようになるのだそうです。シンハラ語以外に、まずは英語を使えるようになること、そうすると好きな職業に従事することができる可能性が高くなるそうです。それに加えて、日本という国にあこがれを持っている人が多いので、日本語を学ぶ人が多いのだとか。そういえば、前日のフードコートで、生徒たちは現地の若者に声をかけられ、一緒に写真撮影をしている様子がよく見られました。日本からの若者がたくさん来ているというのが珍しいのと、なんだか人気もあるのですね。

 私がもう1校の交流校であるハイランド校へ視察に行ってスジャータ校へ戻ってくると、両国の生徒たちは、最終の出し物の練習をしていました。お互いの国の歌を教えあって、その成果を披露するというものでした。また、昼食の時間はスリランカ料理のお弁当で、私もスリランカ式に右手を使っていただきました。辛さ控えめで汗まみれになることはありませんでした。もう少し辛めでも私は大丈夫でしたけどね。

 帰国する日が近づいてきたときに、ずいぶん多くの生徒たちが、学校交流が一番楽しかった、と言ってくれました。「学校旅行」として行っているので、そういう評価を聞くと、うれしいですね。それこそ、家族旅行では体験できないことですから。生徒たちはSNSのアカウントを教えあい、早速やり取りをしていました。頑張って英語で伝えたのに、日本語で返信があったと苦笑していました。

 この日の午後は移動です。Jet Wing Lakeというシギリヤロックの方面にあるホテルまで、ずっと移動です。ホテル到着後、私の部屋から撮影した写真です。もう日が暮れて鳥の鳴き声が聞こえるだけでしたが、次の日の朝にどんな景色が見られるのか楽しみでした。