スリランカでの最終日は、もう一つの世界遺産、ダンブッラ石窟寺院への訪問がメインです。上3枚の写真はすべて石窟寺院の中の様子です。
自然の洞穴を利用したり、人工的に掘削して作った空間の中に仏教寺院を作るということは、日本ではあまり知られておらず、私個人としては大変興味を持って訪れる日を待っていました。コロンボのガンガマラ寺院に入るときも靴を脱いで裸足かソックスだけを履いて見学をしましたが、ダンブッラ石窟寺院でも同様でした。石の上は裸足で歩いても、砂で足が痛くなることはありません。丁寧に掃き清められており、ツルツルです。スリランカの島自体では地震がほとんどないため、石窟寺院を作ることが可能だったのでしょう。寺院の入り口では、日本からのご婦人にお会いし、「日本からですか?」と声をかけられました。「そうです」とお答えすると、「日本のどちらから?」「大阪です」「私も大阪、高槻から来てます」「実は、私も高槻市民でして…」というようなことがあるのですね。
京都府の南、奈良県に近い木津川市に浄瑠璃寺というお寺があります。別名「九体寺(くたいじ)」、本堂に九体の阿弥陀仏が横に並んでいることから、そう呼ばれているのですが、私が最も愛する寺の一つです。ところが、ダンブッラ石窟寺院は九体どころではありません。仏像の数の多さに圧倒されてしまい、声は出るのですが、言葉にならないのです。こちらももう少し時間があれば、と思いましたが、しばしの間、仏様の前で穏やかに時を過ごすことができました。さすが、世界遺産です。
寺院見学の後は昼食をとり、コロンボまでのバスでの移動です。こうやって時間が経過してから、写真を見てみると、なんだかたくさん食べてますね。自分で好きな分量をとってくるのですから、控えめにすればいいのに。飲み物は、この店の名物の「すいかジュース」です。そのまんま、すいかなんですが、そういうのがいいのです。コロンボでの買い物の時間にセイロンティーの試し飲みをし、夕食はロータスタワーで。スリランカの最終日も長い一日で、この後、再び、チャンギ空港へ。まだ日本に店舗がないBACHA COFFEEでコーヒーを試飲しましたが、このモロッコ発のコーヒーが結構私のお気に入りとなりました。
関西空港到着が21時過ぎで、帰宅が22時30分、飛行機嫌いな私としては本当に疲れました。しかし、今回のスリランカへの体験旅行は、体調不良となる生徒が少なかったこともありますが、教員も口をそろえて、「よかった」「今まで引率した学校旅行の中で、一番良かったし、楽しかった」と言っていました。もちろん、生徒の安全を守る立場ですので、生徒を忘れて遊んでいたわけではありません。プログラム全体がよく練られていたこと、観光・研修・学校交流・文化体験・自然体験など、バランスが取れていたこと、そして何より、スリランカの人たちの暖かさや、日本という国や日本の人に対するリスペクトを感じられたからだと思います。生徒たちが満足して帰国できたのも、プログラムを組んでいただいたり、現地でお世話になった全ての方々のおかげです。友達になったガイドさんにも感謝します。本当にありがとうございました。