「学院生」という言葉ができて、どれくらい経つでしょうか。学校法人追手門学院には、0歳児から大学院生までの方々が通われており、「乳児」「幼児」『児童」「生徒」「学生」と呼び分けるのが現実的には困難なので、総称として「学院生」という言葉が使われています。法人を構成する各校園の子供たちと学生を「学院生」とし、顕著な活動の成果を残した人たちやグループを学院生表彰の対象者とする。いい試みだと思います。
今年度は、本校から2組が奨励賞として選ばれ、理事長から表彰状を手渡していただきました。
まずは、「わたがし」という名前のグループを作って活動してきた、3人の高3創造コースに属する生徒です。創造コースは、入学前にあらかじめ生徒の進路についての具体的なイメージを与えていません。学びを進める過程の中で、進路を選び取っていく形になります。生徒たちは、自分の進路を考える際に、もっと自分のことを知らないといけないということに気づき、自己理解につながるきっかけを与えられるようなものを提供したいと考えたようです。一人で考えるのではなく、他者との対話を通じて自己を知ること、自分の知らなかった自分に気づくことを可能にするのが「語れるすごろく」というボードゲームです。この取り組みで、3人は Next Education Award 2024 という大会の中高生の部で最優秀賞を受賞しました。「語れるすごろく」商品化のためのクラウドファンディングも行い、目標金額を達成するなど、活発な活動が評価されました。おめでとうございました。
もう1組が、アメリカンフットボール部です。表彰の対象となる期間があり、現在勝ち進んでいる全国大会は対象外となるのですが、今回は、昨年の全国大会で、強豪の関西学院高等部を破ったこと、今年度の大阪府の春の大会で初の準優勝であったことなどが評価の対象となりました。昨年度・今年度の生徒たちの成長ぶりは、OBの方々からも高く評価されています。全国一を決めるクリスマスボウルの出場権を得るまで、あと1勝となっているランバージャックスの皆さん、怪我に気を付けてしっかりと取り組んでください。