
2025年度が始まりました。生徒が来るのはまだ先ですが、生徒を迎える準備は着々と進んでいきます。
私個人としましては、学校法人追手門学院に奉職して38年の歳月が流れました。大学を卒業してすぐに就職し、これから40年間仕事をしなければいけないのか、と絶望的な気持ちになったのですが、月日は過ぎてしまうとはやいもの。昨年度に還暦を迎え、60歳とはこんなにしんどいものなのかと感心しながら、何とか乗り切ったなあ、と感じる1年でした。今となっては、現在、法人の中で私以上に長く勤めている方は数名しかいらっしゃらなくなりました。
追手門学院中・高等学校の祖である八束周吉先生は、古くから続いている教育の中でも、いい教育はいいものとして引き継ぎ、新しい教育はその時代に必要なものとして取り組み、それらを高い次元で統合して追手門の教育を行うべきだということを考えておられました。その精神は高島先生の「独立自疆・社会優位」とともに、私たちがその教育の中心に据えなければならないものです。古くからの教育を知っている者として、自分の役割を全うしてまいります。今年度もよろしくお願いいたします。