COURSE創造コース

CREATION COURSE 創造コース

生徒が持つ世界を広げ、深め、創造につなげる
追手門独自の教育内容。

自分を表現し、チームで何かを成し遂げるという学びを発展させ、教科授業においても探究プロジェクト型の授業を行い、創造力、判断力、表現力、コミュニケーション力などを育みます。国公立大学や難関私立大学の推薦入試、海外進学など、多様な進路実現が可能です。

MIND

生徒の世界を大切にする4つの考え方

  • 生徒の中から湧き上がる
    感性や情熱を大切に

    本当は全ての生徒が、唯一無二のかけがえのない世界を持っています。自分の奥底にあるその根源的な感性や情熱に気づき、それを最大限に爆発させられるように、学校生活のあらゆるタイミングで気づきや発見が生まれるような環境やきっかけをつくっていきます。

  • 他者や社会とつながり
    多様な価値観に触れる

    そもそも、他者や社会と触れ合う機会が少なく、深く知らない生徒は多いです。まずは積極的に繋がり、向き合い、徹底的に考えをぶつけ合う。その過程で他者の多様な価値観に触れ、悩み、理解していきます。創造コースでは積極的にそういった機会を設けていきます。

  • 自他の違いを知り、
    その違いを活かし合う

    自分と他人、自分と社会の考え方、価値観に触れ、その違いに気づくことは大事ですが、創造コースでは違いのままで終わらせることはしません。違いを生む背景を理解し、価値として認めた上で、自分の価値観と合わせて新しい価値を生む。そのスタンスを大事にしています。

  • インプット+アウトプットで
    学びを拡張し、つないでいく

    学びはインプットしただけでは深まることも定着することもありません。必ずアウトプットすることで、学んだ知識が活かされ、深まり、そこに気づきや内省が生まれ、体と頭に定着するのです。創造コースのカリキュラムでは、全ての学びにインプット+アウトプットを意識しています。

LEARN 01

独自のカリキュラム設計

生徒がもつ独自の世界が起点となり、その生徒にしか生み出せないものを創造できるように、「LHR」「教科学習」「プロジェクト実践」の3つを組み合わせた独自のカリキュラムを設計しています。経験や体験をもとに内省することで理解を深める教科学習。これまで当たり前だと思っていた価値観を揺さぶる、LHRで行われる概念の学び。これらを同時進行で学ぶことで、生徒独自の視点で学びが深まっていきます。そして、各学期末の考査期間に行われるプロジェクトで、自分の世界を最大限に爆発させて創造します。

  1. ❶ 概念と教科を同時進行で学ぶ
  2. ❷ 概念の学びと教科での学びがお互いに行き来する
  3. ❸ 概念の学びは、教科の学びを横断的に繋ぎ、教科の学びは概念の理解を深めるきっかけとなることで、生徒独自の視点で学びが深まっていく
  4. ❹ 概念と教科が混じり合った深い学びをもって、プロジェクトに取り組む

PROJECT

  • クリティカルな思考で自分の中の「当たり前」を手放す
    社会の正解や常識から離れ、自分は何を知っていて、何が本当に正しいのか、という本質的な問いに立ち返ることで、自分の中の「当たり前」を手放し、常にクリティカルな視点で思考できる状態を目指します。
  • 他者や社会を知る中で自分の判断基準を見つめ直す
    社会の様々な事象に触れ、その背景を深く知ることで、社会の判断基準や善悪を理解します。その上で自己に立ち返り、自分はどのような基準や観点で動いているのか、自分自身の判断基準を見つめ直します。
  • 唯一無二の「自分軸」を持ちゼロから創造する
    ここまで学んできたことを全て手放し、フラットな視点で自分の中に残っている判断基準を見つめ直します。それが唯一無二の「自分軸」であり、それをもって1年の集大成としてゼロから創造することに挑戦します。
※各学年で取り組むテーマ ~1年生「真」、2年生「善」、3年生「美」~

TEACHER’S NOTE

創造コースについて

創造コースは、新コース設立の話が出た際に「多様な学び」を大切にしたいという想いと教育の原点に立ち返って教員チームが話し合いを重ねた結果生まれたコースです。これまでも「探究」という教科として似たような取り組みはありましたが、やはり探究の授業は既存の学びという土台の上にあるので、物理的にも限界はありました。

LEARN 02

特長のある授業

  • 理科(化学基礎)
    「まずはやってみよう」のコンセプトの下に、実験をベースにして起こった事象の原因究明をレポートで解き明かしていく流れで学習内容の理解を深める試みを行っています。いきなり「実験」を推し進めると事故・ケガにつながり、学習どころではなくなるため、事前に扱う薬品の特徴や性質、危険性について詳細な説明をし、また、器具の取り扱いについても同様に時間をかけて説明を行います。事前の準備ができていれば、あとは実験プリントの手順に従い、各班で協力して実験を進めていくだけ。ほとんど生徒に任せています。最後に結果をまとめて、PCなどを使いながら考察に取り組み、自分で化学反応の理屈を理解できるよう促しています。
  • 英語
    様々なSpeaking活動で「楽しい時間が始まる」と脳を「ハック」して始まる日々の授業。教科書はあくまで学びを深めるきっかけとなる参考資料です。内容を読み解くことは通過点に過ぎず、読解を通して自分の中に起こる変容に力点を置き、リフレクションによりその「変容した自分」をメタ認知していきます。アウトプット方法はかっちりしたプレゼンのみならず、アニメキャラになり切った劇仕立て、YouTube動画作成と人それぞれです。他者の多様なアウトプットに触れることで進化する思考を意図しています。さらに、海外からのゲストとの交流を通して実際に英語を活用し、楽しさの向こう側にあるより高次な英語学習へと移行。「圧倒的楽しさ」、それが創造英語。
  • 表現
    出発点は「身体」。人との関わりや学びの土台となる身体を育む授業です。声や身体を使った表現を通じて、自分の心や身体の動きに意識的になり、自分や他者への理解を深めます。コミュニケーションは双方向の関係の上に成り立つもの。この授業では、自分の気持ちを発信する力だけでなく、様々なワークを通じて相手の気持ちを想像する力や感じ取る力を養います。「自分を知る」「他者を知る」「協働する」体験を繰り返し、違いを超えて他者と繋がり合うための方法を考え、よりよく生きていくためのコミュニケーションの基礎を学びます。
  • 探究
    “To pave the path we strive, nothing can stop our DRIVE.”
    「道なくとも切り拓く この意志をはばむものはなし」というビジョンを掲げ、自ら学びの原動力やモチベーション(DRIVE)を獲得しようとする学びです。そこで私たち探究科ではDRIVE Mindset「とりあえずやってみる」という学びに向かう姿勢を大切にしています。楽しんで、人と関わって、創って、共有する。そして振り返って考えることで、自分や他者、世界を捉え直していきます。自分のことをアート作品で表現すると、形となって見ることができ、新たに自分を捉え直すことができます。自らの独創性に気づいていきます。また、自らの独創性を生かしたまま、チームで新たな価値を生み出します。デザインという枠の中で、そして徐々にはみ出していきながら、協働によって創造性を育みます。
CHECK!
創造コースにおける
オリジナルロゴについて
各種メディア(SNS含む)で創造コースの認知活動を行っていく中で、視覚的な認知を与えるために創造コースにおけるオリジナルロゴを教員だけではなく、コース生も交えて作成をしました。

ロゴデザイン1

漢字の「創造」の中にアルファベットの「Sozo」を表現してデザインされたロゴ。

ロゴデザイン2

マスコット的な顔ロゴ。顔ロゴの中にひらがなで「そうぞう」の文字を加えることで創造コースを表現。

ロゴデザイン3

生徒自身が自分の進む方向を自由に決めていく姿勢をコンパスで表現。赤色は生徒が活発に活動するイメージ。

創造コース デジタルリーフレット

創造コース コースガイド2024

CURRICULUM

カリキュラム

左右にスライドできます

※カリキュラムは2024年4月現在のものです。変更になる場合もあります。

時間割例

2コマ連続の時間割
探究型の学びや、協働しながら進めるプロジェクトには、内容を深めるための時間も必要です。1日に学ぶ科目数を減らし、2時間かけて深く学ぶことを目的とした時間割。自律的に学ぶ姿勢や学習者の余白も作り出すことができるかもしれません。内容の定着も促進されると考えています。
授業はアウトプットがメイン
全てではありませんが、午後にはアウトプットの授業を多く配置しています。午前中にインプットしたものを表現したり、形にするアウトプットで新たな気づきが生まれる。さらに振り返りを通じて、自分なりの意味づけを積み上げていきます。

FUTURE

目指す成長のかたち

本校で経験したことを活かして幅広い選択肢の中から、「自らの幸せを実現する」、「社会貢献を実現する」、「自分自身に自信が持てる生き方を実現する」ことができる進路選択を自ら選択し、個々にとって「よりよい進路」をめざしていきます!

  • 総合型選抜や学校推薦型選抜

    旧来の指定校推薦・公募制推薦・AO入試です。グループワークやプレゼンテーション、面接などを課すことが多く、これらの入試で入学する学生数も増えてきています。創造コースの学びとの親和性も高いと考えられます。

  • 海外進学

    ハワイ大学KCCとの教育連携、テイラーズ大学(マレーシア)指定校、海外大学進学協定校推薦制度(近畿日本ツーリスト協力)などの活用も視野に入れながら、リスクも含めて話し合いながら進める体制でサポートします。

  • 一般入試

    一般入試にも対応したカリキュラムになっています。

  • 専門の道へ

    専門職の養成を行う学校や機関への道も。

生徒インタビュー

教室の席の形は、たいてい4~5人の班の形。授業でもグループワークや意見交換の時間が多く、いろんな人と関われます。他の人たちの意見をたくさん聞くことができていい刺激をもらう毎日です。創造コース独自の取り組みがあって、外部の方の話を聞いたり、プロジェクトに取り組んだり新しいことに挑戦できるきっかけがあり日々成長を感じています。

M.Yさん
創造コース2年 生徒会実行部