WILLINGNESS TO LEARN INDEPENDENTLY自ら学ぶ学校

特徴

集中と挑戦の舞台で、自ら考え行動する力が養われる。

自ら学ぶ仕掛けによって、生徒たちが自ら考え、行動する力を養います。自分の感情に向き合い集中することが充実した学校生活につながります。人の意見に耳を傾けてともに存在することを確認し、お互いの「やりたい」を尊重する経験を積み重ね、それぞれが設定した学びの形を表現していきます。

LEARN 01

フォーラム

週に一度、朝集まって学年みんなで円になり、いろんな感情を1回リセットして朝を迎え、今日も1日学校を楽しもうという気持ちに向かいます。落ち着いて集中する時間を共有することで、学校での過ごし方、学校にいる意味を落ちついて考えます。

PICK UP!

ある日のフォーラム

  1. 01「目を閉じて、深呼吸しましょう」

    自分のペースで深呼吸を行うことで、自分の中に自分だけの時間が流れていることを感じます。

  2. 02「今ここに何%いますか?」

    身体はここにあるけど、頭はまだ寝ていたり、心は別の場所にあったりします。今自分の状態を捉えてみます。

  3. 03「目を閉じて1分間、心の中で誰かに感謝の気持ちを伝えてみましょう」

    1分間考えるお題は毎回変わります。音だけに集中してみたり、身体の中に意識を向けてみたり、何も考えなかったり。静かな空間で、1つのことに集中してみることで、頭と心が「今ここ」に戻ってくるのが分かります。

TEACHER’S NOTE

フォーラムについて

多くの生徒が好きな時間で、学校生活の安心・安全につながっていると話してくれます。静かに自分に意識を向ける時間が、この慌ただしい毎日の中ではおそらく1分もないんです。独立した自分が人と関わり合っているという感覚を確認するだけで、1日が充実することもあります。また、自分自身の感情や意思をコントロールする練習になっています。

LEARN 02

哲学対話

与えられたテーマに対して自分の考えを述べ、他の人の意見を聞き、「相手がどういう理由で、自分とちがう意見をもつのか」、「その意見はどのような経験に裏打ちされているのか」などを考えながら対話することで、多様な価値観への理解を深めます。

PICK UP!

社会の色々な問題に絶対的な解は存在しません。哲学対話は学年を超えても行われ、多様な立場や考え方を知ることで、生徒たちは悩み、対話の時間が終わった後にも考え続けます。それが社会を生きる力を育むきっかけになるのです。昨年度は「野生の動物と動物園の動物はどっちが幸せ?」「自分が嫌だと思った時相手に伝えるべき?」「なぜ見てみぬふりをするのだろう?」「『ごんぎつね』のごんはどう振る舞うべきだったか?」などをテーマに、にぎやかに対話を行いました。

LEARN 03

学びプロジェクト

自分が思う「やりたい」「好き」という気持ちを表現し、「自ら学ぶ」という学びの本質について知るプロジェクトです。自分で現地へ足を運んで調査したり、そのことについて本で調べたり、自分が納得するまで取り組むことができます。一生懸命やると必ず壁にぶつかり、その壁を乗り越えるために、それまでやったことのないことに全力でチャレンジします。そこまでやって初めて、本当の自分の好き嫌いや向き不向きに気づきます。それが自分探しであり、本当に何がやりたいのかが分かる瞬間でもあります。発表という舞台ではたくさんの人にみてもらうことで、誰かに「やらされている」という意識はなくなり、自分主体の意識に変わっていきます。

PICK UP!

  1. 01POINT

    「すげぇ!」「めっちゃ好き!」と思うことを、これまでの授業でやったこと、行事で経験したこと、学校外で経験したことからたくさん書き出すことから始まります。

  2. 02POINT

    自らテーマを決め、「飽きたらやめる」を合言葉に、調べたり本を読んだり関連する場所に行ったり、学びを深めていきます。深めた内容を「やりたいこと」で表現します。

  3. 03POINT

    最後に展示発表会を行います。たくさんの人に観てもらい、発表し、質問に答えていくプロセスのなかで新たな気づきが生まれます。挑戦する舞台に立つことで、自信をつけていきます。

TEACHER’S NOTE

学びプロジェクトについて

「自ら学ぶ」を具現化した、集大成的な位置付けのプロジェクトです。自分たちが自ら学びたいものを掘り下げて学んでいきます。絵画、海洋プラスチック、戦艦、本能寺の変など題材もさまざまです。また、掘り下げて学んだ気づきを違うもので表現するところもポイントです。例えば「本能寺の変」を調べた生徒は、「織田信長・明智光秀・徳川家康など、それぞれの視点から観た本能寺の真実は違っている」という気づきをオブジェで表現しました。

生徒インタビュー

徹底的に考えることで好奇心が広がりました

学びプロジェクトは、一年を通じて自分の「やりたい」ことを深掘りし、その成果をプレゼンテーションすることで新たな学びを得るプログラムです。私は、生物の進化に興味を持ったので、本を読んだり施設を訪れたりして考えを深め、その過程をスライドでまとめて共有しました。さらに、生物の模型を粘土で作り、びっくり箱に入れて楽しんでもらうこともしました。このプロジェクトを通じて、私は授業への関心が高まり、好奇心も広がり、とても成長できたと思います。

T.Mさん
高校特選SSコース 1年(特選SSコース出身)