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お知らせ

【中1】1学期期末プロジェクト

DAY 1

「グローバル化」ってなんだ?

globalという英単語が持つ意味だけを確認し、「グローバル化を探してこよう!」と30分間、大学校舎を歩き回りました。見つけた「グローバル化」を写真におさめ、みんなで共有。「コンセント」「点字」「分別のゴミ箱」「トイレのピクトグラム」「自動ドア」「モニター」「イヤホン」「万博のポスター」などからグローバル化を感じたようです。今日は、自分たちなりの理解で留めておくことにしました。

「アイデンティティ」ってなんだ?

「日本といえば?」「大阪といえば?」思い浮かぶ要素を3つずつ挙げてもらい、みんなが何をもって「日本」や「大阪」と認識しているかを可視化してみました。同じように、「あなたといえば?」を考えてみることで、自分が自分であるということ(=アイデンティティ)に目を向け、これから始まるプロジェクトのテーマに触れて、いよいよスタートです!

プロジェクト内容の発表

今回は「社会×探究」。社会の授業では地理分野に取り組んでいます。2学期の内容を先取りする形でプロジェクトにしました。以下のように世界の5つの州について学びます。まずは5つの班に分かれ、自分が担当する州について自ら調べ、その内容を分かりやすく紙芝居で発表することがミッションです。その際に「問いに対する自分なりの解釈」が盛り込まれていること、「4つのキーワード」を踏まえていることなど、情報を活用する仕掛けが。

最終的には、州を超えて発表し、協力しながら視点を世界へと広げていきます。この学びを通じて「グローバル化」と「アイデンティティ」についての理解を深めていくことが、今回のねらいです。最初の発表は3日目の朝イチ。「絶対間に合わないー!!!」という声が響く中、さて、みんなはこのプロジェクトにどのように向き合っていくのでしょうか。楽しみです!

DAY 2

発表の準備

課題に対して、どれくらいの内容を調べ、どれくらいの質で紙芝居を作成するのか。それにどれくらい時間を使うのかは、個人に任されています。そしてこのプロジェクトは、成績のための評価はしません。発表、クラスメイトや先生からのフィードバック、自らの振り返りを通じて、理解の深まりや取り組む姿勢について認知していきます。学ぶプロセスを大切にし、学び方を学ぶということです。その結果としての自分に向き合っていくことで、自らの学びを獲得していってほしいです。

DAY 3

怒涛の朝

3日目、早朝。怒涛の追い込みw。ただでさえ限られた時間の中で、最後までいいものに仕上げたいという生徒たちの想いで包まれていたかのような雰囲気でした。この空間だけ、いつもと違う学びのエネルギーに満ちていました。

いざ、発表!!!

ヨーロッパ州、アフリカ州、北アメリカ州、南アメリカ州、オセアニア州、それぞれで発表を行いました。同じ州のことを調べていても、個人によって出てくる情報や考えはさまざま。教科書や地図帳を超えて独自に得てきた情報を聞いていると、興味関心の向かう先が分かるよう。みんなの聴く姿勢も素晴らしく、メモをとりながらさらなる情報収集をします。

またこれらの情報をもとに、問いに対する理解を深めていきます。次の日は、世界各州が集まり、一気に世界が広がります。今日の反省を生かして、伝えるための紙芝居、さらにブラッシュアップ!納得がいくまで、残ってやっている人もたくさんいましたね。

DAY 4

世界各州会議

世界各州から1名ずつ、計5名の首脳グループ(全員)が19組もできました。ワールドカフェ形式の発表を行い、1人5回×5ラウンド、2時間にも及ぶ首脳会議。発表を聴きながらメモをとり、終わったら質疑応答でさらに情報収集を行う。集中力を切らすことなく、最後までやり切った後のみんなは、自信に満ち溢れていました。本当に。

リフレクション

毎日リフレクションは行ってきましたが、最後のリフレクションではこれまでの活動全てを振りかえり、今回のテーマである「グローバル化」「アイデンティティ」へと理解を昇華させていきます。

この大きなテーマについて生徒たちが自ら考えられるように、プログラムを緻密に組んでいます。また、このテーマには答えはなく、事実という情報を活用し、自分たちなりの理解を促す学びを設計するための道具です。今回のプロセスにおいて、生徒自らが進んで学び、考えたことに大いに価値があると思います。可能性は無限大。

最後に、首脳会議中のメモと、最後の振り返りを掲載して終わりにしようと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

最後に

中学1年生の取り組みを取り上げた記事「勉強はテストのためじゃない!定期テスト・宿題のあり方を見直し、子どもの価値観をリセットする追手門学院中学校の教育改革」が追手門学院大学独自のニュースメディア「OTEMON VIEW」に掲載されていますので、ぜひどうぞ!