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2022.01.25UP

【ゆーちゃんのthinking outside the box #1】数学編

佐藤佑平 探究ストラテジスト

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数学の面白さ?

数学が嫌い。この言葉をよく耳にします。その中でも「答えが1つに決まっているから」「公式が多くて使い道がわからないから」「将来的に必要性を感じないから」などといった理由を挙げる人が多いように感じます。ではそもそも数学とはどういった学問なのでしょうか?数字を扱う学問?1つの答えを見つけ出す学問?簡単な質問のようですが、意外と回答に困ってしまいます。今から話すことは、専門家でもないただの一素人の意見として聞いていただければ幸いです。僕が思うに、数学という学問の1番の良さは『自由』であるところです。決まったルールがあり、決まった解き方があり、ただ1つの答えがある、そういった印象を抱いている人が多いので、大半の人がこの意見を懐疑的に捉えるでしょう。しかし、数学という学問が持つ本質的な面白さは、実はその自由度の中に隠されています。

数学って本当に自由なの?

答えはたくさんある

突然ですが問題です。1辺の長さが5㎝の正方形と、縦の長さが4㎝で横の長さが6㎝の長方形があります。この2つの図形のうち、大きいのはどちらでしょうか?この問いに対して、おそらく多くの人が面積と捉え、正方形と答えるのではないでしょうか?しかし、必ずしも「平面図形の大きさ=面積」ではありません。実際これらの図形は、面積以外にも対角線の長さや周の長さなど様々な大きさを持っています。実際に、面積であれば正方形、対角線の長さであれば長方形、周の長さであれば等しいといったように、扱う対象は全く同じですが、設定を変えることで結果が大きく変わってきます。ただ言えることは、どの設定で比較したとしてもそれは1つの正しい結果であるということです。

どこに焦点を合わせますか?

僕が思うに数学とは、『自らが設定した枠組みの中で、性質や構造を探究し続ける学問』です。こうしたらどうなるのだろう?といった興味や創造性をいつでも受け入れてくれる、数学とはそんな自由な学問です。そう言われると何だか面白そうに聞こえますね。不思議なものです。

探究と数学を持ってるからこそ

数学という学問を通して僕が伝えたいことは『凝り固まった先入観に囚われない』ということです。先ほどの問題の「平面図形の大きさ=面積」のような「そうあるべき」や「そういうもの」といった思い込みによって、自分自身の可能性を自らが閉ざしてしまう、それだけは避けてほしいと思っています。今現在、自分には出来ないと思っていることの中に、あなただけの価値が隠れているかもしれません。そして僕自身、ひとりひとりの個性や価値観を本当の意味で受け入れ認められる、そういった大人であり続けたいものです。

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