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塵も積もれば山となる。
反復と習慣化で苦手を克服。
家電修理の仕事をしている父親の影響もあり、僕は幼い頃からモノを直すことへの興味を持っていました。以前ゲームのコントローラーが壊れてしまったのですが、それを自分で調べながらもう1度使えるようにしたことがあります。その時に感じた「面白い!」という気持ちは忘れられません。だから僕が考えている将来の夢は、工業系の職に就くこと。今はまだ単純な作業しかできませんが、いつかは父親のように複雑な機械を直してみたいですね。そのためにも回路や基盤といった専門的な知識を学べる理系の大学に進みたいと思っています。
苦手科目の克服に向けて実践しているのは、自宅での“勉強の習慣化”です。まずは1週間を3分割して、最初は教科書の内容を覚える期間、次に自分の言葉でノートにまとめる日、そして覚えたことをテストする日に設定しています。このサイクルを繰り返すことで、分からない部分がどこなのかを把握できるようになりました。他に力を入れているのが、板書された内容だけではなく、先生の発言もメモに残すこと。それを自習に役立てたり、試験対策に活用したりしています。このように勉強を計画的に進めるのも、メモをこまめにとっていくのも、日々のちょっとした積み重ね。すぐに効果が出るわけではないですが、必ず力になっていくと信じて続けていきたいですね。
すぐに効果が出なくても、
日々の積み重ねが、
必ず力になっていく。
Theme2
正解のない世界で見つけた、
自分の知らなかった一面。
探究の授業で印象に残っているのはレゴブロックを使ったグループワークです。実際の内容は、同じひとつの作品をみんなで観察し、それぞれに説明していくというもの。発表を聞いていると、色やカタチなど、それぞれに着目する部分が違うことが分かります。つまりまったく同じモノでも、人によって捉え方は変わるということ。これまでは「ひとつの問題に、ひとつの答えがある」と思っていたので「正解はない。間違いもない」という考え方に戸惑いはありました。ただ今はどんなことも発言できて、それをみんなが受け入れてくれる探究の時間がとても楽しいですね。もともと会話が苦手だったのに、いつの間にか自分から周りの人たちに話しかけるように変わったのも、この環境のおかげ。昔の自分だったら思いつかないような発想を持てるようにもなったと思います。
僕自身を一言で表すと「マイペース」だと思います。もともとはこの性格をマイナスのイメージで受け取っていました。でも探究でいろいろなプロジェクトを進める中で分かったのは、別の角度から見ればプラスに考えられる面もたくさんあるということ。例えば余裕を持って生活ができるという点です。心にゆとりがないままに、慌てながら暮らしていると、重大なことまで見落としがち。大切なのはどんなハプニングがあっても焦らない姿勢だと思います。冷静に考えればたいしたことではないにもかかわらず、無意識のうちに考え過ぎている自分に気づけました。内面を見つめ直し、マイナス面を長所に転換できたことで自己肯定感も上がったと思います。これからも自分が知らなかった一面をもっと探していきたいですね。