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個性豊かな場所で見つけた、
将来に活かせる観察力。
私はとても幼い頃から服に強いこだわりを持っていました。2歳の時には、母のセレクトを断って、自分で着たいと思ったものを選んでいたそうです。将来就きたいのも、アパレル関係の仕事。その中でも今はスタイリストになるという夢を持っています。デザイナーなど他の職種もある中で、スタイリストを選んだのにはきっかけがあって、それは友人からコーディネートの相談を受けた時のこと。似合う組み合わせを考えて、提案すると、その子は喜んでくれて、とてもやりがいを感じました。高校卒業後は、服飾関係の専門学校に行く選択肢もありますが、どんな環境にいたって服のことは考えられるので、より長く学生生活を楽しめる一般の大学へと進む可能性の方が今は高いですね。
中学から追手門に通っている私にとって、この学校はそれぞれの個性が尊重される場所だと感じています。価値観や考え方がまったく違う人に出会えるので、そこから自分にはないものを学ぶことができますね。いろいろな人がいる中で、自分の強みだと言えるのが観察力。例えばクラスメイトのひとりがいつもとは違う雰囲気を出していたとしたら、いち早くそのことに気がつける自信があります。そのように人の考えや感情を察知して汲み取れる私の長所は、その人にマッチする服を選ぶスタイリストとしての仕事にも役に立つと感じていますよ。
まったく違う人に出会うので、
そこから自分にはないものを、
学ぶことができる。
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部活も私自身も、
残した記録が未来へとつながる。
いま勉強以外で頑張っているのは、男子バスケ部のマネージャーとしての活動です。そこに取り入れたのが、探究の授業で得たレリフレクションの手法。具体的には、部員の状態や練習メニュー、ミーティングの内容を書き残す『部活ノート』を始めました。それをいつでも部員が見返せるようにすることで「練習の反省が定着しない」という課題が少しずつ解決できるようになっています。友人からは、マネージャーとして他にもやることがあるのに、ノートまで書くのは大変じゃない? と心配されましたが、そう感じたことはありません。自分が好きなことや、やりたいことは、全力でやる。それが私が大切にしていることです。これからも選手に頼りにされる存在を目指して頑張っていきます。
私がいちばん嬉しいのは「センスがいい」と言われること。なぜならファッションだけに限らず、これまでの経験が積み重なって培われていくのがセンスだと思っているから。その部分を褒められると、これまでの物事の捉え方が間違っていなかったんだと自信につながります。ただし私はとても気分屋で、まったく同じ出来事が起きても、受け取り方が毎回変わってしまいます。今ではそのことをポジティブに捉え、どんなことを思ったのかを覚えておくために、日常においてもリフレクションを実践するようになりました。部活ノートと同じように、日々の記憶を書き残していくことで、これからもセンスを磨いていきたいですね。