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好きだから伸ばしていける。
独学とYouTubeで得た圧倒的な知識。
僕がこの学校を選んだのは、学力のレベルが自分に合っていたことと、校舎がキレイだからというだけ。でも実際に通ってみると、先生も生徒もみんな親しみやすい人ばかりで、とても楽しい学校だと思っています。いま勉強でがんばっているのは数学と日本史。数学に関しては論理的な思考が身につくこと、そして日本史は自分の国のルーツが知れるというのが力を入れている理由です。そもそも僕は日本史に限らず、歴史が大好き。学校の授業で世界史はないのですが、独学で勉強していて、大学受験も世界史で受けるかも知れません。学んでいて楽しいと感じられる科目の方が、いい点数がとれる気がしています。
僕が自信を持っているのは、国際情勢を見通す力。コロナの影響で中学2年生の時に学校の授業がなくなり、そのタイミングで『地政学』のYouTubeにハマったのがきっかけです。そこから2年間、たくさんの動画を見る中で、ひとつの国が力をつけたり、逆に衰えたりするのには地理的な要因があることを知ります。例えばかつてローマ帝国が栄えた時代があったのですが、イタリア半島は北側にアルプス山脈があり、南は地中海に囲まれているので、外からの侵略が少なかったことが要因のひとつです。現在、アメリカが世界でいちばん強い国になっているのも、北にあるカナダと南にあるメキシコの両方と友好関係を結ぶことで、侵略されにくい状態をつくったから。そういう背景を考えていくと、これからどの国が伸びていくか、また成長が滞っていくかもなんとなく分かってきますよ。
学んでいて楽しいと
感じられる科目の方が
いい点数がとれる
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描いた夢に向かって、
探究での訓練が活かされる。
探究の授業で印象に残っているプロジェクトは、1年生の時にやった自分を表現するための動画制作です。僕がつくったのは、ソビエト連邦の歴史を追っていくもの。教室の白板にロシアの地図を描くことから始まり、歴代の指導者や通貨を調べ、BGMにはソ連の国家を使うことで仕上げました。他の人とはまったく毛色が違う動画になりましたが、自分が得意な分野を活かすことができてよかったです。そういうアイデアはプロジェクトの内容が発表された後、実際の作業時間が始まる前に、帰り道や家の中で考えを巡らすことで浮かんできます。あとはゲームをしているときに思いついたりすることもありますよ。
僕が昔からずっと興味を持っているのが「どういう理屈で経済が動いているのか」ということ。だから高校卒業後は大学に進学して、経済を学びたいと思っています。そしてその後は、ゲームの制作会社に勤めるのが、いま描いている夢ですね。ちなみに僕がなりたいのは、キャラクターデザイナーやエンジニアなどではなく、設定やストーリーをつくる方。例えば世界的にヒットしたゲーム『モンスターハンター』では、ゲームの中の世界観や、そこに登場するモンスターの生態系などがとても細かく設定されています。僕はそれらを知るのが本当に好きなので、いつかはつくる側になりたいです。探究の授業の中で、自分のアイデアを練ったり、他の人のアイデアとかけ合わせてより面白い物をつくったりする経験が、僕にとっては将来へとつながるいい訓練になっていますよ。