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卒業後に勇気を振り絞って。
『O-DRIVE』を読んで変化が訪れた。
私は高校1年生の頃、探究の授業があまり好きではありませんでした。その理由は、どうしても「学ぶ必要性」が見出せなかったから。今考えると『探究』という聞きなじみのない言葉に、漠然と苦手意識を持ってしまっていたように感じます。そんなある時、私の作品がこの『O-DRIVE』に掲載されているのを発見しました。それを見た時に、とても嬉しく感じて、それからたくさんの記事を見るようになります。実はこのインタビューも、在学中にも何度かオファーをもらっていました。でも他の学生の記事もすでにたくさん見ていたので「自分はあんなに上手く話すことができない」と決めつけて、断り続けていました。今回、卒業後にもかかわらず機会をいただけたので、勇気を出して受けることを決意。あの頃の自分より成長していることを信じています(笑)
高校3年生になった頃から、クラスの中に受験ムードが強くなり、授業と関係のない勉強をする人も見られるようになりました。私も一度だけその誘惑に負けて、受験に向けた勉強をしたことがあります。しかし「どの授業もいつかは自分のためになる」と考えるようにしたことと、探究の取り組みを含めて、今やるべきことを一緒に頑張ったり、お互いの取り組みにアドバイスをし合って励まし合えたりする友達がいたことで、目の前の取り組みにだけ集中できるようになりました。特に探究に関してはやはり『O-DRIVE』を読むようになってから変化が訪れます。それまでは知らなかった先生たちの考えや葛藤、さらに「こんなにも学生のことを考えてくれているんだ」ということを理解し、授業やプロジェクトを通して、先生たちの思いに応えたいと考えるようになりましたね。
授業やプロジェクトを通して、
先生たちの思いに応えたいと
考えるようになった。
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仲間と思い出はかけがえのない宝物。
それを身近に感じ、夢の実現へと邁進中!
高校時代は演劇部に入っていました。入部のきっかけは、同級生が体験入部に行く人を探していたこと。私自身、あまり演劇には興味はありませんでした。しかし一緒に行くこととなり、そこで先輩たちの輝いている姿を観て、一気にそのおもしろさに魅せられ、入部を決意します。演技をしていく中で、部員同士がぶつかることは多々ありました。私もある時期に、それまで仲の良かったメンバーと大喧嘩をして、口を聞かなくなるまで関係を悪くしてしまいます。「もう分かり合えない」と私は諦めていましたが、彼女の方から「話し合おう」と手を差し伸べてくれて、結果的に和解することに。あの経験は私の大切な青春の一幕であり、引退〜卒業した今でも、演劇部のみんなは私にとってかけがえのない宝物になっています。
私の将来の夢は、建築家になること。工学部で建築を学んでいた兄の影響です。その実現に向けて、この春から建築を学んでいます。「建築」や「設計」と聞くと、一部で「男性の職業」というイメージが根強いようですが、私は女子大に通っているので、当然ながらクラスメイトは全員が女性。みんな「次は私たち女性が活躍する番だ!」と意気込んで、勉強に励んでいます。いま通っている大学を選んだポイントは、学ぶ環境が充実していたこと。生徒全員に自分専用のパソコンと、製図用の大きなデスクが与えられます。そのデスクに私が置いているのが、演劇部の後輩とお揃いで買ったぬいぐるみです。それを見ると「頑張ろう!」と思えます。立派な女性建築士になれるように、これからも努力を続けたいですね。