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意識の対象は、自分自身。
出会えたのは、新しい自分。
僕は高校受験で志望していた高校に受かることができず、併願で受けていた追手門学院に進学しました。正直、最初はあまり乗り気ではなかったですが、3年生になった今では、この学校に来て本当によかったと思っています。その理由はふたつあって、まずひとつ目は校舎がきれいだということです。とても単純な話ですが、3年間ずっと通う場所であり、学びの場でもあるので、やはり環境がいいに越したことはありません。そしてふたつ目は若い先生が多く、接しやすいことです。勉強や受験に関することはもちろん、プライベートのことなどもフランクに相談することができました。その結果、高校生になってからどんな事にも前向きに突き進む力を身につけることができたと思います。今の自分があるのは、間違いなく追手門学院のおかげですね。
探究の授業には「自分の感性で創作する」と決めて臨んできました。そもそも人は少なからず他人からの影響を受けながら生きています。だからこそ探究では自分の感覚に意識を向け、自分自身と向き合うことが重要だと考えました。それを続けることで自分の新しい一面に出会うことができたと思います。特に記憶に残っているのは『トリーカプロジェクト』です。これは下着メーカーをクライアントに見立てて、チームで考えた事業プランをプレゼンするというもの。提案内容をまとめていく過程の中で、一人ひとりの考え方の違いを実感したと同時に、他人の意見を尊重するということを学べました。ちなみに僕たちが提案した「残ったハギレを使って動物の洋服をつくる」というプランは、すでに実験的に進んでいて、試作をつくっている段階だったそうです。プロの人たちと同じレベルで考えることができているとわかり、とても嬉しかったですね。
探究では自分の感覚に意識を向け
自分自身と向き合うことが
重要だと考えた。
Theme2
得意を活かして力を発揮。
苦手を克服して、より深く学んでいく。
僕の長所は、ものごとを客観的に捉えられることだと思っています。高校に入学した時は、コロナウイルスの影響でオンライン授業ばかり。学校に来てクラスメイトと机を並べて勉強するということがあまりできませんでした。2年生になり、グループワークが始まった時に、自分は主観的な意見を言うことよりも、視野を広げながら全体の意見をとりまとめる方に向いていることに気がつきます。もちろん議論の中で、自分の考えを言うべきタイミングも必要です。それに積極的に意見を出していく人を批判するつもりもありません。ただ人には誰にだって個性があって、得意なこともそれぞれに違います。その中で、僕にはこの役目が向いていて、自分の力が発揮しやすいことを知れました。
高校卒業後は、近畿大学の農学部への進学が決まっています。この学部を選んだ理由は、いろいろなことを幅広く学べるから。また小さい頃に祖父母の家で、家庭菜園の手伝いをしたことが楽しい記憶として鮮明に残っています。その経験から、より深く自然環境に関する知識をつけたいと感じていました。僕は大学への進学が決まったからといって、怠けたいとは思いません。だから今でも勉強にはかなり力を入れています。特に苦手なのが英語で、どれだけ頑張ってもなかなか成績が追いついてきません。高校生の間に苦手意識を克服できるように努力をしているつもりです。もちろんずっと気を張っていると息が詰まることもあるので、そういう時は好きな音楽を聞いたり、動画を見たりしてリフレッシュしています。高校生活も残り少し。今だからできること、そして今しかできないことを全力でやって、高校卒業後も自分の選択に自信を持って生きていきたいですね。