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他者からの評価を受けず、
考えるより、まずは実践を。
僕は小・中学校と和歌山にある学校に通い、実家を離れて寮生活を送っていました。そこではコンセプトに合わせた小冊子をつくったり、農園をつくったりと、プロフェクト型の学びが多く、いま思うと創造コースの内容に少し似ていた部分があります。そのまま高校に進学するという選択肢もありましたが、「他の世界も見てみたい」という感情が芽生え、中学3年生の時に創造コースの説明会に参加。それまでにやっていたことに似ている授業が受けられると思って、入学を決意しました。しかしいくつかプロジェクトを進める中で、中学までとは似ている部分とそうでない部分があることに気づきます。特に違いを感じるのは、与えられる情報の量です。ここでは情報を収集して納得感を得ることより、「とりあえず、やってみる」「動きながら考える」ことを大切にしているのが特徴だと思います。
探究の授業では、テストでは測れないものを学べている感覚があります。実際、成績をつけられることもないので、プロジェクトを通して得られた達成感や充実感などで、自分の取り組みを評価するしかありません。具体的には「どれだけ深く考えることができたか」「頭の中のアイデアや内面の感情をどれくらい的確に言語化できたか」といった部分を、授業が終わる毎にリフレクションで振り返っています。ただし僕はさまざまな制限の中で、与えられたテーマや課題について考えたり、それを言語化したりするのは好きなのですが、最終的に作品として表現することには苦手意識があるというのが正直なところ。先に考えばかりが大きくなってしまい「動きながら考える」という感覚にまだ慣れません。そこはこれから克服していきたい弱点ですね。
「とりあえず、やってみる」
「動きながら考える」こと
を大切にしている


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今度は意識の矢印を外側に。
価値観の違う人たちと関わるために。
僕は囲碁将棋部に所属しています。はじめて将棋に触れたのは保育園の時。その後、小学校で本格的にやり始めて約10年が経ち、今は学校内では誰にも負けることはないと思います。部活だけでなく、週に1回は学外の教室に通い、空いた時間には自宅でも自主練習も行っています。将来の夢としてプロの棋士を目指そうと考えたこともありますが、プロ棋士の条件である4段に昇段できるのは半年でたった2人だけと非常に狭き門。今は棋士以外で、将棋に携わることができる仕事も視野に入れて、まだまだ実力を磨いている段階です。
僕は「もっといろいろな人と関わりたい」という思いを持っています。その理由は、今の時代は「多様性」という考え方が広がっているはずなのに、実態はそうではないように思えるタイミングがまだまだたくさんあるからです。そう感じるのは、僕が小・中学校と地元の公立ではない学校に通っていたり、高校でも創造コースを選択したりしているので、同じようなものに共感していて、属性や考え方がある程度似ている人の中で過ごすことが多かったからかも知れません。だからこそできればぜんぜん違う価値観の人とも関わってみたいという思いを抱いています。特に今は自分自身にフォーカスを当てることを授業でもやっているので、次はその矢印を外に向けて、いろいろな人と関わりながら、本当の多様性の中に自分を置いてみたいですね。
「多様性」という考え方が
広がっているはずなのに、
実態はそうではないと感じる

