株式会社アイタイス代表 雨森武志

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INTERVIEW

2022.07.22UP

【特別対談】現場から振り返る『探究』、そして『O-DRIVE』のこれまで。(前編)

PROFILE

雨森武志

株式会社アイタイス代表

ブランディング&クリエイティブカンパニー アイタイス 代表取締役。
ブランド・コンサルタント / クリエイティブ・ディレクター / コピーライター。
『O-DRIVE』の企画から制作、運用の指揮をとり、公開後、現在に至るまで
『PROJECT』コンテンツを除くすべての記事の取材・執筆を担当。
池谷先生とは学生時代のアルバイトで知り合って以降、20年来の友人。
互いを「イケピ」「タケシ君」と呼び合っている。

INTERVIEWER

池谷陽平

探究科 Driver

Theme1

体験なしに、“知る”は得られない。
それに気づくことができた2年間。

アイタイスのサイトの対談コンテンツにイケピをゲストとして招いたのが2019年の12月。探究の授業が始まるちょっと前やね。その時はまだ『O-DRIVE』というメディアの話なんか、まったくしてないけど。

はい、そうですね。

その後『O-DRIVE』の話が進んで、公開したのが2020年の8月。そこから探究の授業もすでに2年間やってきたと。ただずっとコロナ期間やもんね。その影響はどうやったの? 当然コロナなんかない想定で学科は立ち上げたわけで。

そうなんです。1年目の初っ端がコロナから始まっていて。自宅でのオンライン授業が始まった時は、探究は時間割に入らなくて、授業はなくなっちゃったんです。

じゃあイケピたちはやることがなかったってこと?

まあ言わばそうですね(笑)。当然ながら生徒たちが学校に来て授業をするプログラムしか作ってないし、教科書があるわけでもないから、オンラインの準備まで手が回りません。あの時は授業数も少なかったので、まずは5教科がそこに充てがわれました。だからスタートしたのは6月くらいからですよ。

教育関係者じゃないのに登場してすいません。この記事も僕が書いているので、今回は特別に、写真のキャプションは僕を1人称として書かせていただきます。

本論とはまったく関係ないですが、僕とイケピは、誕生日が一緒。僕が生まれたピッタリ365日後にイケピが生まれています。

で、そこから約2年が経ったんやね。率直にどういう印象?

はい。この2〜3年は、本当に時間が過ぎるのが早かったですね。だけど質でいうとすごく重たい。自分がやりたかったことが見つかった感があります。

それは探究科が本格的に始まったタイミングではなく、授業をやっていく中で見つかったってこと?

そうです。やっていく中で「やっぱりコレだ」とか「意外とコレではないな」とか思うことがありました。特にこの1年は多かったと思います。

それって具体的に挙げるなら、どういうこと?

ちょっと抽象的になりますけど「体験しないと知ったことにはならない」みたいなことかな。「“知る”ってどういうこと?」っていう部分に、僕自身が意識的になったというか。

“知る”……か。それって対象となるのは、いわゆる「知識」という認識でいいの?

広い意味での知識ですね。教科書にある公式だって知識だし、人と話す中で分かったことも知識なので。特に探究においては、後者、つまり受験に使うための知識ではなくて、自分に関わる知識とか、人に関わるための知識を扱っているので、そっちを大切にしています。

そこは国語とか数学といった一般の教科との大きな違いやね。

はい。僕も英語をずっと教えてきましたが、そういった一般の教科の場合、目的とする知識への辿り着き方がほぼ決まっています。「これを覚えて、それを応用しながら次にこれを覚えて、最後にこれを覚えれば、これができるようになります」っていう感じで。

探究で得ようとしている知識は、そうではないってことね。

そうなんです。ルートがたくさんあるというか、生徒の数だけあります。そのことが授業をやる前は分かっているようで分かっていなかったんですよね。そういうのって論文などの文献を読むだけじゃ分からないんです。文字では知っているけど、それはまだ知らないというか。でも体験することで、本当に理解できるような気がしています。生徒たちにもそれを体験してもらいたくて。

例えば他の人と一緒にひとつのことを進めるためには、どういうスキルやコミュニケーションが必要なのか。そういうことは実際に体験しないと分からないってことか。

そうですね。実際にやってみて、五感で体験しないと、知ったことにはなりません。そこまで言い切れないとしても、“知る”のパーセンテージが上がる、みたいなことにだんだんと気づけました。

冒頭にあるように、はじめての対談は弊社サイトで。すべてはここから始まりました。コチラから読めます。

生徒たちの探究の授業への食いつきはどう? 前向きにやっているのか、もしくは「これ、意味あるの?」みたいな態度なのか。

もちろん両方います。だけど1年目よりも2年目の方が確実に反応はよくなっていますね。

それはプログラムの質が上がっているから?

ん〜……。どうなんでしょう。でも特に今年の1年生は、やっていて楽しいプログラムだったと思うんで、最初は「何の意味があるの?」みたいに感じていた生徒も、実際にやっていく中で意味を見出していることが、リフレクションの中で分かります。

純粋な疑問として、楽しいことをさせようと思ったら、いくらでもそういうプログラムはできるでしょ? 極端な話、大きなスクリーンを教室の前に貼って「今日の探究の授業は、みんなでマリオカートをしましょう!」ってすれば、すごく楽しいわけで。別にそれでもいいの?

はい。それでいいと思っています。ただし、そこに何かしらのテーマを設ける必要があります。例えば「キャラクターデザインについて考える」とか「チームを組んで、その中で自分の役割を考える」といったテーマを掲げて、それをまずきちんと考えさせる。それさえすれば、一旦すべてを忘れて純粋にマリオカートを楽しめばいいんです。そしてもうひとつ、絶対に忘れてはいけないことがあります。それが、リフレクション。

でた。日本の教育界におけるリフレクションの提唱者!(笑)

やめてください(笑)。アクティビティ自体は楽しむだけだったとして、最後にテーマに照らし合わせて振り返りをさせる。それさえできれば、生徒たちは絶対に何かを学びます。逆にそこで振り返りをしなければ、ただ楽しいだけで終わってしまう。リフレクションがあるかないかだけで、ガラッと変わるんです。これは本当にすごくて。

なるほどね。でもさ、毎回リフレクションをやっていて、生徒たちは飽きてない?

そういう子もいます。ぶっちゃけ、1年で1回もリフレクションをやらないままの生徒もいますよ。

それは許してるの? 「これが大事なんだから、書きなさい!」って言わないってこと?

はい。言わないです。だからやらない子は本当にやりません。でもそんな生徒が、最後の授業ですごくいいことを書いてくることもあって、ジワっと来ることもありますね(笑)

実際にやってみて、
五感で体験しないと、
知ったことにはならない。

Theme2

探究は偏差値へと還元されるのか。
それを叶える具体的な手法とは?

リフレクションが大切なのは感覚的には分かるけど、それをやり続けることで、数値化できるような効果が出ることはあるのかな?

そこなんです。それ、逆にタケシ君に聞きたいと思っていたんです。効果ってあるのかなって。だって振り返り、めっちゃやってるから(笑)

追手門の学生を含めても、日本でいちばんリフレクションをしているのは俺かもしれない(笑)。それでいうと、俺は仕事のパフォーマンスにつながるような効果は別にないかな。だからあくまで自己満足というか。

自分の感覚として気持ちいいって感じですかね?

そうそう。ただそれだけ。でも「生活の質を高める」っていう観点では、すごく効果はあると思っているよ。つまり「後で文字にする」と思ったら、自分の行動とか心の動きに意識的になるし、「今日1日、何をしていたか思い出せない」みたいな状況がすごく嫌やから、毎日寝る前に今日という日を振り返って、さらに週末にもそれを見返しながら振り返ることで、1日1日を大切にできているような気持ちよさがあるよ。でも本当にそれだけ。「時間の無駄」と言われれば否定もできない。

来る日も来る日も、手書きで1日を振り返って、Twitterにあげていく日々。もう2年ちかくやっています。

でもさ、茶々を入れるわけではないけど、俺もたくさんの生徒の取材をしていて、その中でリフレクションの効果を聞くことも多いけど、いわゆる「客観的に自分を見つめることができた」とか「新しい自分を発見できた」っていうことを口にする生徒がいるのも事実で。「それ、本当に君自身の言葉なの?」って思うことも多い。

はい。そのパッケージ化された言葉を使う生徒もよく見られます。

俺自身も学生時代はそうやったけど、高校生にもなるとみんな知恵が働くから「こう書いておけばいいんでしょ?」「先生たちが望んでいるのは、こういうリフレクションでしょ?」みたいな計算が見えるというか。

そうですね。それはある程度、仕方ないと思います。でもそんな中で、拙いながらも本当に自分の言葉で書いてくる生徒もいて。そういう声を、次の授業で名前を伏せて発表しているんですけど、その時間は生徒たちが本当に真剣に聞いています。実際のアクティビティより、リフレクションの時間とか、それの発表の時間の方が真剣ですからね。

出会って約20年。当時もそうでしたが、40歳を超えてなお、ここまでイケメンとは想像できませんでした。
このメディアでイケピの横に並んで写真を撮られる男性は罰ゲームだなと思っていましたが、自分がその羽目になるとは……。

ここからは特に聞きたいと思っていたことやけど、はじめてイケピの話を聞いた時に、探究的な取り組み、つまり受験に直接的に関係しないような内容に時間を割くことで、むしろ偏差値も上がるっていう話をしていたよね? そこはトレードオフの関係ではないと。さらにそういった主張は、保護者の方にはなかなか理解してもらえないっていう悩みもあるって言ってた。実際に授業が始まって2年。その辺の手応えとか、感覚ってどうなの?

基本的な考えは今もまったく変わっていません。ただ今の探究のプログラムは偏差値へとつながる接点がまだ少ないなと思っています。やっていることが違いすぎるので、もうちょっと結びつけないといけないと感じているところですね。

その接点って、例えばどういうこと? “ふたつの間”みたいな授業をつくるとか?

いろいろな方法が考えられます。ただし本来的には“勝手に結びつく”っていうのがベースにある考え方です。自分をきちんと知ることで、本当にやりたいことが見つかるはずなので、そこに向けて自主的に勉強も頑張るようになりますよね? そうすれば偏差値も上がっていくっていうロジックです。

理想で言うとね。でもその考え方だと、例えば東大に入学できるだけの偏差値の生徒がいたとして、その子が探究の授業を通して本当にやりたいこととか、目指すべき自分と出会えたが故に、大学には行かず高卒っていう学歴を選ぶこともあって、それも成果という判断になるから、見え方とはしては難しいね。

そうなんです。今の例はすごく素晴らしいことですけど、やはり保護者の方や学校的に成果なのかと言われると、難しいところです。でもそれを認める文化にしていかなくては子どもたちが本当に幸せになれないんじゃないかとも思います。

うん、それはそうかもね。

それと大前提として、学力も入試も多様化してきているので、周りと比べて自信があることや突出していることを見極めて、その能力を生かしていくことも大事だと思っています。

それはつまり勉強以外で?

いえ、それが受験に適した能力なのであれば、それもありです。他にも例えば音楽編集が好きな生徒が「無数の着信音をつくってそれを友達にあげると、みんながとても喜んでくれた」みたいなケースもあって、それも勉強が得意なのと等しく価値があることですよね? 音楽で人を幸せにする力を持っているわけで。だからそういう能力を探究を通して見つけてあげることができるんじゃないかなと思って。それもあって、教科との結びつきを強めたいんですよね。

なるほど。でも聞いている限り、具体的な方法があまり思い浮かばないけど……。

その一つが、タケシ君も一緒に取材にいった『ラーンネット・グローバルスクール』がやっているやり方です。つまり一般の教科も、“探究的に”学ぶというものですね。

ああ。確かに、あのやり方はすごく理にかなっていると思った。

はい。数学でも英語でも、教科書に沿って全員が同じゴールを目指すのではなく、自分でその教科におけるゴールを設定して、そのために自分でやることを選ぶわけです。それによって、それぞれが自立して学ぶので、結果的に成績も上がるという考え方で、実際にラーンネットは素晴らしい進学実績を誇っています。ただこの方法で難しいのは、先生側のリソースがいるっていうこと。同じ教科の中で、それぞれが違うことがやっていて、それに個別に対応しないといけないわけだから。

追手門もそうやけど、1クラス40人いるような一般の学校でやるのは現実的じゃないかもね。

そうですね。

“探究”の生みの親とも呼べるラーンネット・グローバルスクールの炭谷氏との対談は2021年の1月に。記事はコチラから。

もうひとつの方法は“テーマ設定”です。これは2022年の4月からスタートした追手門の『創造コース』で実践している方法で、例えば1年生では「真」、2年生では「善」、3年生では「美」といった風に、漢字1字でテーマを設定して、すべての教科において「美とはなんだろう」っていうことを追求します。「国語における美しさとは?」「数学における美しさとは?」みたいな。

なるほど。それはすごく共感できるやり方かも。

そうやってまったく違うアプローチでありながら、ひとつのテーマをもとに考えると、最初に話した「知識を得るためには、いろいろなルートがある」っていうことに気づけます。その上で、自分で考えて答えを出すための手法も一つじゃないから、いつ、どれを、どう使うのかっていうことに意識的になることを狙ったカリキュラムをデザインしました。

ほ〜、それはすごいね。1日に6時間あるとして、国語、数学、物理、体育……ってぜんぜん違う教科やけど、すべてが「美を追求する」っていうテーマのもと、紐づいているってことか。おもしろ!

はい。教科を概念で結びつけるそのやり方は『概念的カリキュラム』とか言われているものですね。

でもさ、それぞれの教科で習得しないといけないことは決まっているわけで、そのすべてが設定されたテーマときちんと紐づくものなの? 数学の公式とか、英語の熟語とかさ。

いえ、抽象化したり応用したりする知識はこちらで限定するので、“すべて”を結びつける必要はありません。このカリキュラムにおいて重要なのは、理解を生み出す“学び方”を獲得することなので。

本来的には、
探究と偏差値は
勝手に結びつく。

Theme3

メディアを運用することが
先生へともたらす圧倒的な効果。

探究においてもっとも重要なものとして位置づけているリフレクション。これは先生たちもやっているの?

そこが問題なんですけど、先生はできてないんですよね。あれだけ生徒たちにやらせておいて。

でも探究科の先生が集まって、プログラムの反省や現場からのフィードバック、あと次のプログラムの打ち合わせとかはやってるでしょ?

はい。僕たちは毎回やっています。でも例えば「1年を通してこういう課題が見えたから、来年度はこうしよう」みたいな話し合いをする時間を持つことができなくて。ただこの『O-DRIVE』というメディアがある効果は、そこにもあるなと思っていて。

それってどういうこと?

つまり年に数回ですけど、タケシ君が取材に来たタイミングで、先生同士で『座談会』をやっているじゃないですか? ああいうのって、ちょっとしたことなんですけど、やっぱりなかなかできないんですよね。

それはそうかも。「メンバーが集まって1時間くらい話す」って、簡単そうに見えて意外とできないことやもんね。定例会議とかに慣れている我々の職種とは違って、特に先生たちのカルチャーにはないっぽい。

そうなんですよ。でもね、絶対にすべての教科でやるべきだし、1時間くらい、本気でやろうと思えば絶対にできるんですよ。だけどみんなが「忙しい」とか「時間を合わせるのが難しい」とか、そういうことを理由にしてやらない。僕たちだって、もし『O-DRIVE』がなくて、タケシ君たちが収録に来てくれなかったら、できていないかもしれません。だからそういう意味でも『O-DRIVE』はすごく効果があると思っています。

なるほど。俺も『O-DRIVE』を運営する中で、同じように感じていることがあって、それは生徒の取材記事にスポットが当たりがちやけど、実は先生に関わるコンテンツにすごく価値があるってこと。そもそも生徒を中心に発信されているメディアは他にも見たことがあるけど、意外と先生ってないんよね。

そうかもしれません。

その思いは『先生の学校』の三原さんと牛込先生の対談記事の中で、三原さんが「いちばんフォーカスすべきは、その学校のことを愛し、学校のために頑張っている先生だ」って言っていたことで、改めて確信を得たかな。やっぱり先生系のコンテンツこそが、実はこのメディアの価値を高めてるなって。

『先生の学校』の学長を務める三原氏は、O-DRIVEを高く評価してくれました。対談はコチラから。

髙木先生の取材記事で「先生も普通のいち人間なのに、学校以外の場所、たとえばコンビニとかで会うと、生徒にびっくりされる変な存在」って言ってたのもすごく覚えてて。だから『O-DRIVE』がやっている取り組み、つまり先生としての威厳とか権威みたいな部分じゃなくて、パーソナルな部分にスポットを当てて、それを発信していくことの尊さはすごく感じるわ。

その通りだと思います。あとオードライブの先生の記事とか、対談コンテンツとかって、写真がすごくいいんですよね。例えば土佐塾のおふたりを招いてやった鼎談とか、最高(笑)

そうそう。ああいう先生のお茶目な写真もあまり見る機会がないもんね。

3人のおじさんの究極にかわいい写真。その他にもキュートなカットが満載の対談はコチラから。

名だたる有識者に、いろいろなポーズをお願いしてきました。こちらは東京インターナショナルスクールの理事長である坪屋氏。記事はコチラから。

パンクバンドのジャケット風のこちらは、武蔵野大学中高の学園長、日野田氏を迎えて行なった、かつての同僚たちによる鼎談。コチラから読めます。

自分が学生だった頃は「先生ってめちゃめちゃ大人で、めちゃめちゃすごい人」って思っていたけど、40代になった今となっては、それこそ20代の先生なんか、言い方は悪いけど、社会人としてはまだまだ“若造”なわけで、さらにその中に例えば上月先生みたいな場を引っ掻き回す存在がいたり、イケピみたいにリーダーやのに、ちょっといじられキャラの人がいたり(笑)

ありがとうございます(笑)

他のどの組織にでもあるコミュニティとまったく同じことが先生の中にもあることを発信できてるオードライブは本当に素晴らしいと思う。「聖職」なんて言い方があるだけに、ちょっと高尚な人たちというか、別次元の人というか、なんかそんなイメージがあるからさ、先生って。

そうですね。プロのカメラマンに写真も撮ってもらえるし、タケシ君みたいなプロのコピーライターに原稿も書いてもらえるので、考え方もまとまるし。マジで、いいことづくめ。

自分のSNSでシェアすると、びっくりするくらい反響あるみたいで、みんな喜んでいるようやね。

探究科以外の先生たちも学校の公式サイトでやったら、めっちゃよさそうですよね。座談会も、他の教科でもやったらすごく面白そうだし。

そうそう。同じ学校の同じ教科の先生でも、価値観がぜんぜん違うこともあるやろうし、そういうのをぶつけ合わせるコンテンツ、面白そうよね。特に私立の先生は個性が強いから。生徒ももちろんそれぞれに違いはあるけど、とはいえ、同じ学校に来ている時点で、偏差値的にも生まれてから過ごしてきた環境的にも、割と似ている部分も多い。そんな中、先生はそれぞれバックボーンとか価値観がぜんぜん違うから。実は一時期、精神的にやられてしまって学校に来れない時期があった先生がいたり。そういうことを素直に発信できる『O-DRIVE』、素晴らしい。

そうなんです。みんなそれぞれにぜんぜん違うはずなんですけどね。でもやっぱり発信する場がないから、一緒くたんにされてしまうというか。

一括りに「先生」ってされているよね。もしくは「数学の先生は論理派」、「英語の先生はちょっと先進的な考えを持ってる」あと「美術の先生は感性豊か」……みたいな。みんながみんな、そんなわけがないってことは冷静に考えたら分かるはずなんやけどね。

先生のパーソナルな部分に
スポットを当てて、それを
発信する尊さを感じる。

後編はこちら

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