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自分自身に目を向け、
人生の手綱を自分で持つ。
まずはタイガーモブという組織がどういった活動を行なっているかを改めて教えてください。
すごく端的に言うと、私たちは「“クレイジーな人”を増やしていこう」と思っている会社。そのためのミッションとして「次世代リーダーの創出」を掲げ、また「人と社会の可能性を広げる」ということにフォーカスしてビジネスを展開しています。
すでに追手門の学生の中にも、タイガーモブのプログラムに参加している生徒がいるわけですが、実際のプロジェクトは、どのような思いでやっていますか?
やはりまず大切にしているのは、一人ひとりの個性や「好き」、「得意」、「やってみたい」といった感情です。それをベースにチャレンジできる場を提供するためのプログラムをつくってきました。
その考え方こそが、僕もとても共感できたところです。昨今の学校現場には「今の社会を教育に取り入れよう」という風潮というか流行りがあります。「授業の一環として、社会的な課題を解決しましょう」みたいな手法が代表的な例ですね。でもそれよりも、自分の「好き」とか「興味関心」を理解した上で、社会と接点をつくることの方が大事だと思っていて。フォーカスすべきは、社会よりも人。その人の「好き」がどこにあるかを見つけてから「じゃあ、どこに旅をしますか?」「どんな活動をしますか?」っていう順番が正しいはずです。僕自身もそういうアプローチをしたいと思っていた時にタイガーモブのことを知って「あ、もうやっている人たち、いる!」ってなりました(笑)。その考え方に行き着いた経緯などはありますか?
もともと我々は、大学生に対して、海外インターンシップの企画を提供する会社だったんですね。身ひとつで外国に乗り込んで、いわば大学生たちを“崖から突き落とす”っていう。その経験を通して自分らしさについて考えたり、限界まで挑戦してみる中でセルフ・アウェアネスを高めたり。さらに終わった後も、そのまま自分らしいチャレンジを続けていくためのサポートをずっとやっていました。
なるほど。その活動が原点にあるんですね。
はい。そういった個人向けのサービスを提供していると、コロナの直前くらいから「それ、高校でもできませんか?」「修学旅行で同じようなことがやりたいんですけど」といった問い合わせをいただくようになって。それぞれの自分らしさや個性を自覚して、それを大切にした上で、海外でチャレンジできるようなプログラムを学校からの要請として受けるようになりました。
じゃあはじめは海外で挑戦するためのプログラムを学校に提供することはなかったと。
そうなんです。もともとはまったくやっていなくて。そもそも『教育』という領域にいるプレーヤーだという自覚すらなかったですね。むしろ当時は企業さんから声がかかることの方が多くて、どちらかというと、企業研修領域で仕事をしていました。
中村さん自身は、どういった経歴をお持ちですか?
僕は新卒で就職活動支援の企業に入って、6年ほど採用や組織に関わる制度設計といったコンサルティングの仕事をやりました。当時のクライアントは、スタートアップ企業から、従業員が何十万人といる大手まで、本当にさまざま。その仕事をする中で、特に採用面接をしていると、すごい違和感を抱くようになって……。
違和感?
そうなんです。どうも就活生たちが話す言葉が“上滑り”しているというか。その人自身から出たとは思えない言葉が面接の中で飛び交うんですよね。
あ〜、すごく分かります。
本当はもっと言いたいこととか、やりたいこと、挑戦したいこと、行ってみたいところなど、自分なりの欲求があるはずだろうから、そういうものに素直に生きて行けばいいのにっていつも感じていたんですよね。でも素直であることが難しい状況っていうのが社会にはあって、彼ら彼女たちのことを大人が受け入れてあげることこそが大事なんだと痛感します。そんな思いから、就職のタイミングではなくて、もっと早い段階から子どもたちに携わるべきだと考えるようになりました。
学校の受験においても、同じ違和感がありますね。面接をしていると、どこかで準備されたような言葉ばかりが出てきてしまう。例えば「なぜこの学校を?」って聞くと、みんなが「先生が素晴らしくて……」みたいな。受験対策として面接の練習もたくさんあるし、同じように就活において受け答えのテンプレートみたいなものがあるんでしょうね。
はい、ありますね。そんな違和感からその会社を辞めて、間に1社、ベンチャー企業で役員を務めた後、タイガーモブにきて、教育や若者のサポートをすることにシフトしていきました。
なるほど。今に至るきっかけは、就活における違和感だったんですね。
就活もそうだし、働きはじめてからも同じです。自分でその会社を選択して「ここで頑張ろう!」って決断しているはずなのに、何かあると誰かのせいにしてしまう。そんな若い人たちの姿を見てきました。そうではなくて、自分の人生の手綱を自分で持って生きていくことの楽しさを知ってもらいたいし、逆にそれをやらないと、絶対に後々自分の首を絞めるということを理解してもらいたくて、今タイガーモブでこういう活動をしている感じですね。
そのメッセージを大人はあまり発しないんですよね。教育業界においてもそれが言える人ってなかなかいません。まず自分自身に目を向けさせることをやらないし、そういうプログラムも見られない。だから僕はこの学校で「それをつくらないと!」と思って必死にやっていたら、さっきも言ったように、タイガーモブを知って「やっている人、もういるやん!」ってなったんです(笑)
自分の人生の手綱を
自分で持って生きていく
楽しさを知ってもらいたい。
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一緒にやって、一緒に悩む。
個人にフォーカスした学びを。
最近タイガーモブにジョインしたおふたりにも話を聞きたいと思います。タイガーモブに対してどんな印象を持っていますか? まずは芦田さん。
そうですね。私が思うタイガーモブのいいところ、好きなところは、世の中には若い人たちに対して、崖から突き落とすような経験をさせる大人ってたくさんいると思います。でもそのほとんどが、ドーン! って突き落として、そのまま放置するみたいな状態。だけどそれは教育ではありません。自分は崖の上にいながら、落ちた子どもたちを上から見ている、みたいな大人にはなりたくなくて。
そうですね。
その点、タイガーモブは、大人がまず飛び降りるんですよね。子どもたちに言うからには、自分がやってみせる。そういうカルチャーやマインドセットが当たり前のようにあって、それが故に信頼できる大人であれると思うし、私自身もそうありたいなと感じています。
確かにチャレンジを促している大人が、ぜんぜんチャレンジしていないっていう例はよくあります。でもそれはいちばんダメ。我々のバリューの中に「生き様で語れ」っていうのがあって、生き様がダサい人には、誰もついてこないと思っています。そもそも対人支援の仕事をしているってことは、自分自身が、その子どもの将来の姿にもなり得るということ。自分こそが彼ら彼女たちの人生の選択肢のひとつなんですよね。だからいま芦田が言ったことはすごく大切にしていて、必ず自分たちが引率するし、それだけではなくて、引っ張っていって、一緒にやったり、一緒に悩んだり、時には怒ったりする。
とっても大切な姿勢ですよね。山口さんはどうですか? そもそもどういった経歴を?
私はタイガーモブにジョインするまで、公立小学校の教員として、いわゆる文科省のカリキュラムに従いながら働いていました。そこから青年海外協力隊としてウガンダに行ったり、ロンドンの大学院で勉強をしたりする経験をします。その中で、小学校で教えていた頃の教育法を客観的に見直す機会を得たのはとてもラッキーでしたね。
やはり大きく考え方は変わりましたか?
そうですね。自分が教師だった頃は、新しい形の学び方に意識がいってなくて。もちろん『総合的な学習の時間』も担当していましたが、ある程度決められたことをやっていただけ。ゼロからイチを生み出すような発想はありません。でもウガンダに行って新しい環境に入った瞬間「自由にやっていいよ」って言われて、だったら「子どもたちのためになることを、ゼロから考えよう」って考えるようになって。例えば体育の授業でリレーをする時でも、彼らには前提となる知識がないから、勝ちたいが故にバトンをどんどん投げるんですね(笑)
アハハハ! それ、めっちゃいいですね。確かにその方が早い(笑)
そうなんです。そもそも「ルール」というものがないし、「体育」という意識もありません。日本だと授業が始まったら、まずは整列をして前に習えをする。リレーと言われたら、当然走りながら順番にバトンを渡していきます。でも現地ではその前提がないので、生徒たちをよく見て、彼ら彼女たちの「楽しさ」や「得意」をどのように活かしていくかを考えるようになりました。日本とは全然違いますよね。
その話はとても重要ですよね。一人ひとりをきちんと見ないと授業ができないっていう。でも日本でも本来はそのはずです。
そう思います。もっと個人にフォーカスして、それぞれが好きなことや、やりたいと思っていることを引き出す授業ができるといいですよね。でもそんな授業って、現場の先生たちはやったことがありません。とはいえ少しずつそういうチャレンジしている学校も出てきて、タイガーモブがやっていることに共感してくれる先生たちも増えてきています。
今の学校って、管理体制がトゥーマッチな状態なんですよね。体育の時間に整列をするのも「この時間にこの40人がいる」ということを把握しないと安全性が担保できないっていう大義名分のもとにやられている。つまり大人側のルールが多すぎて、そこに子どもたちをはめざるを得なくなって、自分たちで自分たちの首を絞めています。それが続いてきたから、先生と生徒の壁を越えることができない。本当なら先生と生徒が肩を組んで遊び合うことがあってもいいはずですよね。そういう型にはまった堅苦しさみたいなところは、学校という機関の限界を示していると思います。
確かに今の教育、つまり『エデュケーション』って、“ティーチング”とか“コーチング”みたいなニュアンスが強くなっている気がします。でも本当は“カルティベート”というか、一人ひとりの子どもの可能性を耕すという意味合いが大きいはずなんです。そのために主体的に学んでいける仕掛けや機能を学校に持たせることはすごく意味があると感じますね。その上でさらに重要なのは、“ラーニング”していくこと。ラーンというのは個人のものなので。その状態をつくり出すのに相応しい挑戦機会やプロジェクトが用意されているだけで、学びはもっと自由で、楽しいものになるんじゃないかなと。
そうなんですよね。でも学校っていう場所なだけで、どうしても楽しいものにならないというか……。
私も学校で働いていたのでよく分かります。本当は学校っていう枠を取っ払って、社会とつながる部分にこそハイライトを当てるべきだし、もっと言うと「学校も社会の一部だ」という認識が広がるべきだと思います。でも実際はなかなかそうはならない現状がある。その状況を打開するために多くの先生たちが頑張っていますが、やっぱり学校って縛りが大きいし、自由度も極端に低いんですよね。だからこそタイガーモブのような外部機関が、できるだけその枠を広げられるように活動をすることで、子どもたちが少しでもチャレンジするきっかけをつくれればなと思います。つまり学校には必ずやらないといけないカリキュラムがあるので、それをやってもらいながら、子どもたちが社会と本当の意味でつながれる起爆剤のようなプロジェクトを私たちが提供して、一緒にやれれば、学校のカリキュラム自体も少しずつ変わっていくかもしれません。
僕もそう思います。まずは子どもたちが変わっていくことが学校としてもすごくありがたくて。というのも、先生をはじめとした大人たちって、なかなか変わりたがらない。でも子どもたちに変化が見えると、それに追従するしかなくなります。例えばうちの学校の生徒たちを、タイガーモブのプロジェクトにどんどん送り込むことができれば、必然的に学校にいる大人たちの姿勢も変わると思いますよ。
僕も同感です。やっぱり子どもたちってすごく賢いんですよね。というのも、大人たちがどれだけ「自分らしさを大切に」とか言っても、受験とか就活とか、そういうシステムに適応するためには「とはいえ学歴も大事なんでしょ?」って分かっているんですよね。そこは冷静に見ているっていうか。でもそれ以外の生き方や、自分らしくいるという選択肢があることを、大人は伝え続けないといけない。
なるほど。確かにそこを諦めてはいけないですよね。
一人ひとりの子どもの
可能性を耕すという
意味合いが大きいはず。
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得られるのは挑戦マインド。
現在の学校が持つ役割とは?
タイガーモブでは、それこそ「アフリカの国に行きます」みたいな、普通に考えたら「安全性の問題でダメです」ってなりそうな “ヤバい”プログラムを学校に提供しています。まずは安全面の問題を、どのように切り抜けているんですか?
安全っていうのは、必ず何かとトレードオフになります。つまりリスクですよね。その上で、タイガーモブを活用してくれる先生たちって、言い方はよくないかもしれないですけど、“クレイジー”な人が多くて。そういう人たちって、今の教育をよりチャレンジングなものに変えるべきだと考えているんですね。もしくは生徒さんたちが抱えている悩みをなんとかして解決したいとか。そういう思いを持っている人と一緒に、挑戦することと、それによるリスクのバランスをとっていくという工程を丁寧にやっています。まずはとるべきリスクと、とらなくてもいいリスクをきちんと分けて考えるというのが大事なことですね。
なるほど。リスクについて、学校側とバランスの合意をとるってことですね。
はい。その前提に加えて、何よりも大事なのが、挑戦の価値を共有するということ。昨今、言われたことを言われたようにやるだけでは、その人の人生が豊かになるとは限らないということが、社会的にも認められてきているし、実際にそう感じている人が増えてきていると思います。SNSなどの発信も踏まえて、個人にスポットが当たる時代の流れの中で、僕たちの姿勢が支持されてきているのかなと。
確かに保護者を含めてその価値に気づいてくださる人は増えていると思います。とはいえ学校で提供する挑戦の機会って、限界があるんですよね。そもそも「毎日学校に来ないといけない」っていう縛りがかなり強くて。その時点で大きなチャレンジはできません。
それはそうでしょうね。
その一方で、もちろん学校じゃないとできないこともあると信じています。例えば基本的なマインドセットを醸成すること。さらにそこを飛び出したいと思える子を育てることですね。そう考えた時に僕が感じるのは、学校に来るのは週に数日でいいんじゃないかなということです。
あ、なるほど。
学校以外の日は、どこに行ってもいいっていうカタチがあってもいいはずなのに、そのバランスが偏り過ぎています。そして言われた通りに勉強はしているだけで、何の挑戦もしていないっていうのが、今の一般的な教育です。その先に行くために、タイガーモブのような外部の企業と連携しながら、週に何日かは生徒たちを送り込むっていうやり方はありだと思います。やはり一度ぜんぜん知らない人たちが集まる場に一人で行くと、絶対に変わります。それも劇的な変化なんですよね。“挑戦マインド”を持って帰ってくるというか。
やはりそうですか。挑戦マインドって、具体的にどんな変化ですか?
学校の外に出ることで「もっと自分らしくなれる」、「もっと前向きに挑戦できる」と感じるんでしょうね。だからまたすぐにどこか次の場所に行きたくなる。ただしそのまま数ヶ月、学校の中だけにいて何もアクションを起こさないと、また元の状態に戻ってしまうのが学校の悩みです。短期留学などを通して内面に劇的な変化を起こすものの、帰ってくると仲間もいないから。
それはありますよね。タイガーモブに参加した子どもたちがよく言うのが、「友達ではなくて、仲間ができた」っていうこと。ただ仲良くするんじゃなくて、一緒に同じことに挑めたり、同じ思いを持っていたりする仲間と、ナラティブを含めて共有できるというか。
その経験、出会いは非常に重要ですよね。
そうなんです。だから例えば東京の高校の生徒と大阪の高校の生徒が同じインドネシアのプロジェクトに参加して、日本に帰って来てからも、お互いに行き来して会ったりしているわけです。そんなことって普通はあんまり起こらないですよね。
確かに。その子たちは、会うだけでなく、何かしらの活動もしているんですか?
そうなんです。彼らは日本にいながらインドネシアの農家さんのためにできることがないかを考えて、アイデアのブレストし合おうみたいな話をしていて。その話を聞いて、僕も「マジか」って思ったんですよ。
へ〜、すごい!!
そういう風に活動を続けている人がいるのは、僕たちからしてもすごく嬉しいことですね。おそらく一度海外に行った人は、挑戦していない自分を恥ずかしく思うようになるのかもしれません。それって“ポジティブなピアプレッシャー”というか、いい作用ですよね。もちろんそれぞれのバイオリズムがあるので、ずっと挑戦しなければいけないわけではありません。タイミングごとに過去の経験や挑戦を思い出して、またサバイバルに行きたくなるとか。そういう時に立ち戻れる場所に僕たちがなれるといいなと思っています。
そうですね。そこは学校ではなかなか担えないので……。
僕も学校の意味って何なのかはすごく考えていて、実は3ヶ月くらい前にも、学校をつくろうかなって思っていたんです。でも色々考えていると「やっぱり無理!」ってなって(笑)
なりましたか(笑)。それはどういう点ですか?
一番の要因は、やはり学習指導要領の縛りですよね。これがものすごくデカい。「いつまでに、これをやりなさい」って国が決めているので、先生は仕事としてそれはやらないといけない。でもそもそもその設定されたカリキュラムに、生徒たちが「やりたい」と思う原動力ってありますか? っていうところに立ち戻ってしまう。
うん。本当にそうなんですよね。
僕が大切にしているのは「好き」とか「好奇心」とか、そういったものなんですけど、学校だとそこよりも設定されたことをやらないといけないっていう決まりが先行しちゃうので。だから本当に大切にしたい動機とか、自分の中から生まれる「やりたい」っていう気持ちをカタチにすることが、学校法人という形をとってしまった瞬間、難しくなるんですよね。もちろん学校という存在そのものに、いまだにコミュニティ的な価値も含めてたくさんの意味があると思いますが、「探究する」とか「好奇心を育む」という観点で考えると、少し難しさがあると思って、今のような事業体を選択しています。おそらく池谷先生の方がその辺は強く感じていると思いますけど。
はい。めちゃめちゃ分かります。僕はずっと学校にいて、学校の可能性を信じてきて、もちろん今でも信じています。そして自分なりに挑戦を続けて、自分がやっていることが正しいかどうかも分からないまま、でも学校をできる限り子どもたちがイキイキする場所にしようと頑張ってきたんです。でもね、やっぱりね、その縛りだけは……、本当にきつい(笑)
そうですよね(笑)
なんだかんだ言っても、学校である以上、そこは守らないと、やりたいことすらできません。これまで何度もそこにぶつかって、立ち戻ってきました。特に探究科をつくって、ある程度やってきた自負はありますけど、その壁を超えて、先には行くことができません。と言ってても仕方ないので、次の挑戦に向かうのみなんですけどね。
設定されたカリキュラムに
生徒たちが「やりたい」と思う
原動力ってありますか?
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