ポテンシャルの解放
高校2年生のプロジェクト紹介です。1学期のテーマはポテンシャルです。自分自身はもちろんのこと、自分の身の回りに溢れている人やモノの可能性まで解放していきます。今回の授業では、実際に一度は使ったことがあるであろう「ガムテープ」に着目して、普段とは一風変わった新たな活用方法を探っていきます。
アイディエーション
まずは取り敢えずチームやペアでブレインストーミング。新たな活用方法を見出すために、とにかく数を出します。最初はガムテープに繋がる動詞から。ガムテープといっても動きは様々。貼る、剥がす、転がす、堅める、書くなど。新たなアイデアに繋がるきっかけを集めて行きます。その後は出した動詞の解像度を高めていきます。何に対して、どういった目的で使用することでガムテープのその動きに繋がっていくのか。日常の中での自分の困りごとに対する解決策としてガムテープを活用することはできないのか。アイデアのきっかけ達を掛け合わせてイメージを膨らませます。
プロトタイプ制作！取り敢えずやってみる！
イメージを膨らませた後はとにかく実作。ブレインストーミングで出したアイデアのきっかけ達を実際に形にしていきます。上手くいくアイデアやイメージ通りにいかないアイデアなど、実際に行動してやってみることで初めて気づくことができます。また手を動かし続けることで、「こういう活用方法もあるんじゃない？」「こうしてみたら上手くいくんじゃない？」と言った言葉も各チームから聞こえ出しました。今回の最終アウトプットは新たなアイデアをCMで発信することです。生徒たちが最終的にどのようなアイデアを形にし、それをどのように発信していくのかが今から非常に楽しみです。
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Students’ Reflections
- 簡単だった！そのものはどんな使い方があるかってもうすでに知っているから、その使い方からどんどん派生させて考えられたから。あとは他の使い方をするものと似てる使い方もできるかもって考えられたから。
- 難しかったです。ガムテープで思いつく動詞って言われてパッと出るのは貼るで、そこからは少し考えないと他のものは出てこなかった。ガムテープに名前を書くとかもしたことあるのに書くっていう行動がガムテープを見た時に出てこなかった。だからこれはこういうもんっていう固定観念があってそれをなくせばもっとたくさんの量のアイデアが出てくると思うから無くせるように努力しようと思った。
- 多く出すには難しいけれど、それなりに案も出たから、特別難しいとは感じなかった。本体を触っていくうちに「こんなのあるんじゃね？」とか可能不可能は考えずに色々なアイデアが出てきて、楽しかったから。「こんな使い方したら楽しいんじゃね」とか、普段考えないことなのに、パッと出てきたから、面白かった。
- あんまり難しくなかったです。かといって簡単でもない。普段から何かのアイデアを考えたりするときに「普通に思いつくだけじゃ面白くないから誰も思いつかないようなことを考えてやろう」って思っていて、それを活かすことができていたから。でもそれを普段当たり前にできている、というより、少し頑張らないといけない、だから今回もそういう案を出すには少し頑張らないといけなかった。これを当たり前に余裕にできるようにしていきたい。
- 最初はガムテープで役立つことなんてあるのかなって思ってたけど、貼る以外のガムテープの特徴について考えたら色々役立ちそうな案が出てきたので、意外と簡単だったかなと思います。最初に考えたガムテープを使う時に使う動詞からガムテープの特徴が何個も出てきて、ガムテープの選択肢がどんどん増えていく感じがありました。これはガムテープ以外にも言えることで、普段私たちが見ている部分は一部分で他にも隠れている特徴などがたくさんあるんじゃないかなと思いました。だから感度のセンサーを上げる必要があるのかも。
- なんだか、結局今あるものにどんどん寄っていってしまって、新たな使い方を考えられた感じはしなかったから、難しいな、と感じた。要素とガムテープを目の前に置かれて、「さぁこっから新たなものを作りましょう」、と言われると難しいし、どうすればいいのかわからなくなってしまうけど、「この貼り方をされた状態をどのように活用しましょうか」と聞かれると、思いつきやすかったな、と思った。自分で思考の幅を狭めていくことで、逆に自分のアイデアが広がることにつながったんだと思うと、なんだか不思議だった。
