Theme1
妥協のない姿勢がつくる圧巻のステージ。
先輩たちの背中から学ぶもの。
私は小学校4年生の頃から、ダンススタジオに通っています。もともとはジャズダンスからスタートしたのですが、いま挑戦しているのは、腕をムチのように動かす振り付けが特徴のワックダンスです。追手門を選んだ理由の1つもダンス。他の高校もいくつか見学に行ったのですが、ここのダンス部のパフォーマンスのレベルが圧倒的に高かったんです。入学後すぐに入部して、現在は部活と外部レッスンの2つを掛け持ちしています。外部では1つ年上の人とユニットを組んで、コンテストにも出場しました。プロのダンサーを目指しているわけではありませんが、踊ることは大好き。これからもライフワークとしてつづけていきたいです。
入学前のこの学校のイメージは、部活よりも勉強を重視しているというもの。そして入学して分かったのは、それは間違っていなかったということです(笑)。先輩方からも「テストで欠点を取るくらいなら部活は控えて」と言われます。とはいえ活動の規模が小さいわけでもありません。つまり勉強と部活の両方に全力で取り組むのが当たり前ということですね。だからこそ去年は悔しい経験もしました。それは文化祭でのこと。1年生の部員だけでつくった作品を体育館の大きなステージで披露する予定だったのですが、コロナウイルスの影響で、直前で動画での公開に切り替わったんです。私たちの学年は部員数が23人と多く、それが故に振り付けが揃わなかったり、フォーメーションが崩れたり……。出来上がった映像を観た先輩から「これ、練習の動画?」とダメ出しもされました。もちろん自分たちでも満足できる仕上がりではなく、余計に悔しさを覚えたんです。今度の発表の場は先輩方の卒業公演。チームの雰囲気も少しずつ変わってきているので、次こそはクオリティが高くて納得できるダンスができるよう、日々練習を重ねています。
勉強も部活も全力が当たり前。
悔しい経験をバネにして、
次こそは納得できるダンスを。
Theme2
リフレクションには、発見が溢れている。
難しいからこそ、丁寧にまとめる大切さ。
これまで探究の授業では、動画制作をしたり、ゆるキャラを考えたり、個人やグループでさまざまな活動をしてきました。動画のテーマは「成長」。コップに水が注がれていく様子や、枯れた木と葉が茂った木を対比させることで成長を表現しました。ゆるキャラは「ちょっとネガティブな大阪あるある」が共通の課題です。似たような思いを持った3人でチームをつくり、1人のキャラをつくりました。それが大阪のおばちゃんをモチーフにした『いそがねばぁ』というもの。大阪人って、せっかちじゃないですか(笑)。その様子をモチーフにして、忙しくしている雰囲気を出せるように、小物にもこだわったんですよ。探究の授業には必ず『リフレクション』という振り返りの時間があります。その日の考えや気持ち、行動などを細分化して文章にまとめていく作業で、たくさんのことを発見できます。すごく大切な工程ですが、とても難しくて、作品づくりよりもそっちの方が頭を使っているかもしれません(笑)
私にはまだ、将来の夢や就きたい仕事というものが、まったくありません。ただ高校卒業後は大学に進学して、英語を習得したいと考えています。これからの時代は、いっそうグローバルな社会になっていきますよね。だからどんな仕事をするにしても、1つの武器として英語を身につけておきたいんです。この学校では1年生のときから、進学先となりそうな大学を調べたり、職業の適性診断を受けたりすることができます。もちろん診断結果に従って仕事を選ぶわけではありませんが、自分が「面白そう」と思えるジャンルを知ることができるんです。おかげで自分がどんな業界が向いているのかを考えるきっかけにもなったし、インテリアプランナーや医療事務、ファイナンシャルプランナーなど、取りたいと思う資格も増えました。これまで考えたこともなかった分野にまで視野が広がりましたね!