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目指す業界にこだわりなし。
成功した後にこそ意味がある。
2021年は僕にとって非常に大きなイベントがあります。それは9月から学校を休学して約1年間のドイツ留学をすること。もちろんこの決断には葛藤がありました。友人と離れることになってしまうし、学校のルール的に卒後資格を得るためには帰国してから年下の生徒と学校生活を送らなければなりません。あと1年、追手門に通い続けて、卒業と同時に海外の大学に進学する道もあります。しかしいま目の前にあるチャンスを逃したくありませんでした。留学先にドイツを選んだ理由は夢の実現につながる経験ができると判断したから。語学だけではなくIT分野も学ぶ予定で、候補地としては定番のアメリカや中国もありました。ただ最終的には学校でお世話になっている英語の先生の勧めもあり、環境保全や社会福祉の観点からも進んでいて、まだ自分が訪れたことのないヨーロッパの国を選択。決まるまではいろいろと悩みましたが、今はドイツでの生活がとても楽しみですね。
将来的にはIT企業の社長になることを目指しています。小学校5年の頃からビジネス書を読むようになり、高校生になった今でも父が借りてきてくれる本はすべて目を通しています。僕の場合、社長になることに意味を見出しているので、業界にこだわりはありません。IT業界を選んだのは、時代的にもっとも利益を上げられそうというだけ。でも自分がお金持ちになりたいわけではなく、成功した結果として実現したい目標があります。それは発展途上国への支援です。さまざまな環境が整備されていないが故に多くの問題を抱える地域に、雇用と教育を創出・提供したいと思っています。そういった目標を見据え、総合に考えた結果として、ドイツという国で学ぶのがベストだと感じています。
成功した結果として、
多くの問題を抱える地域に
雇用と教育の創出・提供したい。
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やりたいなら自分で実行。
それが他には負けない自分の強み。
1年生の前半の探究ではプログラミングを学び、ゲーム制作に取り組んでいました。その頃の探究の授業は、趣味や考え方が合う生徒たちがグループになり、自分たちのやりたいことを企画し実行していくというスタイルでした。僕は自分なりに考えを巡らして、それを行動に移すのが好きなタイプなので、とても充実な時間を過ごしていたと思います。しかしどんどんとそういったプロジェクトはなくなっていき、一般の教科とさほど変わらない授業内容になってしまったのは、正直言って残念ですね。とはいえ自分のやりたいことをするなら、探究の時間にこだわる必要はありません。2年生になってからは、個人の活動として仲間たちとゲーム制作を再開。ゲーム開発エンジン「Unity」のインターハイにも出場しました。それによって1年生の時に身につけた知識や技術がより確かなものになっていますね。
僕は行動力だったら他人に負ける気がしません。自分にとって必要だと感じたことや、面白いと思ったことには、すぐに挑戦します。1年生のときには学級員に立候補し、当選。ロングホームルームの時間では、自分たちがやりたいことを企画し、担任の先生に提案することでイベントを開催しました。その流れから文化祭で大きなプロジェクトを立ち上げます。例年だと出店した模擬店の収益は、学校が集めて寄付をしていました。それも悪くはないのですが、せっかく自分たちが努力して稼いだお金を「じゃあ後はお願いします」で終わらせたくありません。だからそのお金を使って、小中学生を対象にした勉強会を開催すると決意しました。クラスメイトへの説明からはじまり、その後企画書を作成。校長先生へのプレゼンをして許可をもらってから、近くにある学校に声をかけていきます。教材の準備も自分たちでやりました。スタート直後は乗り気じゃなかった仲間もいましたが、開催が近づくにつれて積極的に準備に参加してくれたのがすごく助かったし、嬉しかったですね。最終的には近隣の6校から数十人の小中学生が集まってくれて、大成功に終わりました。このような活動を通して、企画する力や分かりやすく指示を出す方法、人をまとめるリーダーシップなど、いろいろなスキルが身についたと思います。はじめてのことだったので失敗も多々ありましたが、挑戦を続けたからこそ、多くの経験を積むことができましたね。