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いわゆる「友達」とは違った関係。
同じ志を持つ仲間と、起業へと向けて。
私には中学生の時から思い描いている夢があります。それは、「できれば学生のうちに起業する」というもの。その実現のために、1年生の探究の授業で、『ぺくるす商店』を設立しました。チームメンバーは、目指すジャンルや形態は違いますが、私と同じく「いつか会社をつくりたい」という目標のある生徒ばかり。みんな、普通の学校生活を送っていただけでは、おそらく関わることのなかった人たちです。それが今では、放課後に集まってそれぞれが考えた企画に意見を出し合ったり、休日にカフェに集まって何時間も議論し合ったりしています。いわゆる「友達」という関係とは少し違って、ともにゴールを目指せる仲間ができました。
ぺくるす商店の実際の取り組みとしては、まずは探究科で進めている他のプロジェクトと同じく、文化祭での発表があります。ただそれだけではなく、文化祭全体のパンフレットをつくったり、オープンキャンパスが開催されるタイミングで『ちっちゃいお祭り』というイベントを開催したり。すべて、自分たちで企画を出し合い、提案書にまとめ、学校に提出するところからスタートさせました。そして場所や予算などを確保して、実施にいたっています。いまも進行中の企画がたくさんあるし、ロゴは自分たちで作りました。ホームページも開設してありますよ。
私もぺくるす商店をつくってからは、自分なりに企画を考えて、それを人に伝えられるように資料へと落とし込むのが日課となりました。その中で、ぜひ実現したいと考えているものがあります。それは「アイデアを取引できる場をつくる」というもの。アイデアって、年齢に関係なく、誰でも思いつくものですよね? それこそ、小学生にだって、何かしらのアイデアを持っている子はいます。でも、それを実行できるかどうかはまた別の話。お金や時間、労力など、他のたくさんの要素が必要です。だから、アイデアはあるけどお金や時間がない人や、逆に、お金や時間はあるけどアイデアはない人たちが出会って、自分が持っているものを取引・交換できるプラットフォームがあればいいなと思って。そういう企画をどんどん生み出していきたいですね。
アイデア、お金、時間……。
それぞれが持っているものを取引できる
プラットフォームをつくりたい。
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飽くなきチャレンジ精神の源は、
「自信がある!」という自己暗示!?
私には、小学生の頃から習慣にしていることがあります。それは、ワクワクした気持ちで授業を受けるようにするということ。教科に関係なく、先生が話をして、それを生徒みんなが聞いている、あの空間が大好きなんです。だから、先生や他の生徒が話しているときには、相づちを打つなどして、できる限りの反応をしているし、授業で居眠りをしたことも一度もありません(笑)。単純に、先生と目が合うと、嬉しいんですよね。また、学校の授業以外でも、学ぶ機会を大切にしています。例えば中学3年生のときには、地元である吹田市の平和大使として、広島で行われる式典に参加しました。そのきっかけは、小学校の修学旅行にあります。当時、平和記念資料館に行ったものの「怖い」という感情から、そこにあったものを直視することができなかったんです。でも、そこからずっと「きちんと知るべきなのに……」という思いが心に残っていて……。だから、平和大使の募集を知ったときには、「学び直すチャンスだ!」と、すぐに応募しました。
とにかく、思い立ったらすぐに行動に移せるのが、自分の強みだと思っています。それができるのは、意識的に自分に自信を持つようにしているから。つまり、本当に自信があるというより、自己暗示に近いものですね。やっぱり自分の行動や発言に自信が持てないと、実行に移すのがすごく難しくなりますよね? もちろん、学校でも、社会においても「この人は、すごいな」「自分にないものを持っているな」と感じる瞬間はたくさんあるのが事実です。でも、そういう時に卑屈になるのではなく「確かにあの人はすごいけど、私だってすごいぞ!」って暗示をかけるのが私のやり方。そうやって生きていけば、どんどん挑戦できるし、たとえ周りに評価されなくても、「私にはまだ伸びしろがあるってこと!」「やれることがまだ残っているんだ!!」と前向きに考えることができます。これからも、自分の軸は変えずにチャレンジし続けて、目標である「高校生のうちに起業」を達成したいと思います!