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一人より、グループワークの方が
より楽しく学べて、定着も深くなる。
私が追手門を選んだ理由の一つが、普段の授業でグループワークにチカラを入れているということでした。中学の時に私が通っていた塾も、同じようにグループワークを中心としたところ。一人で机に向かって勉強するのもいいのですが、みんなでやった方が捗ることが多く、学ぶ楽しさも倍増します。また、授業中にも難しい理数系を中心に、さまざまな教科で、生徒同士で教え合いをするのが追手門のやり方。そうすることで、受け身の姿勢で授業に臨むよりも理解度や定着度が深まります。そもそも私は、何かを学んだり、新しい世界を知ることや、知らない分野に手を出すことが大好き。幼少期の愛読書は図鑑だったし、小説はもちろん、哲学書や洋書、さらに六法全書や広辞苑も読みました。最近は学校の勉強をしながら、趣味でドイツ語の勉強を始めたんです。
あともう一つ、ずっとハマっているものがあります。それは、馬。物心がついた頃から、日曜日のお昼にやっている競馬中継を見ていました。旅行先に馬がいれば、触れ合ったり乗ったりしています。もちろん、賭け事としての競馬に興味があるわけではありません。馬自体の美しさや、かっこよさに惹かれたんです。今いちばん好きなのは、ゴールドシップという馬。とにかくひと言では語りきれないほど魅力的な馬なんですよ。
競走馬というのは、足が命。骨折してしまうと安楽死の処置がとられるのが一般的です。私もこれまで何度も、レース中に亡くなる馬を見てきました。もちろんその中には、名馬と呼ばれる馬もたくさん含まれています。その度に感じたのが、「医療がもっと発展していれば」ということ。そんな背景もあって、中学生あたりから、骨折で亡くなってしまう馬を救いたいと思うようになりました。だからこそ、卒業後の進路として馬の生体の研究を視野に入れていて、将来的にも、馬に関わる仕事に就ければいいなと思っています。
何かを学んだり、新しい世界を
知ったりするのが昔から大好き。
最近はドイツ語の勉強を始めました。
Theme2
苦しみながらも、やり遂げることで
得られる達成感は、言葉にならないもの。
去年の探究の授業で、私たちのチームは『スペースバルーン』を飛ばしました。もともとは「ロケットを飛ばす」というプロジェクトだったのですが、「どうせなら高く飛ばしたい」という気持ちで先生に相談をしている中で「宇宙まで行ったら面白いね」という話になり、目標を変えたんです。そして宇宙まで飛ばすための方法を調べていくうちに、実際にロケットを作って飛ばしている、とある大学教授のことを知りました。当然、まったく知らない人だったのですが、メールでアポイントをとってみると、その教授からいろいろとアドバイスがいただけるようになります。そこから、探究の先生だけでなく、その教授ともやりとりをしながら進めていくことになり、最終的には3メートルほどの大きな風船をつけて飛ばしました。GoProも装備させて、機体から撮影ができるようにもしたんです。実際に1〜2時間をかけて成層圏まで上がり、映像もしっかり撮ることができました。
約半年近いこのプロジェクトの中で、当たり前ですがいろいろな壁が立ちはだかります。その度に、教授に質問をしたり、先生に相談したりしながら自分たちで解決していきました。と言っても内容が内容なので、簡単に解決できる訳ではありません。また、それぞれのモチベーションの温度差にも悩まされました。でも後退を繰り返しながら、少しずつ前進していって。苦しみや挫折があったからこそ、プロジェクトが成功した時の喜びは半端なものではありません。まさに言葉にならないくらいのものでした。
このプロジェクトを通して、人に頼るべき部分はどこかということを意識的に考えるようになりました。それまでの私は、気がつけば自分ひとりでやってしまうことが多かったので、そこは大きな変化だと思います。また、様々な手段を模索しながら、なんとかしてやり遂げたときの達成感や、どんな難しい問題に直面しても、乗り越えられれば自分のチカラになるということも実感できました。大変だったけど、とても面白くていい経験になりました!