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学校にある“当たり前”に問題提起。
より根本的な理由を求めて。
私が追手門を選んだ理由は大きく3つあります。まずひとつ目は学校行事が生徒主体で運営されていること。中学生の頃に生徒会の役員を経験していて、高校生になってからもイベントごとの企画や運営に携わりたいと考えていました。ふたつ目は交流スペースを使用したグループワークができること。私はひとりでは勉強に集中できない性格なので、チームで授業に取り組める環境はとても魅力的です。みっつ目は小テストを積極的に行うことで授業内容を定着させている点。中間や期末などの定期試験とは別に、単元ごとにテストを行うので、しっかりと理解できているのかをチェックするいい機会になっていると思います。
探究の授業では、クラスメイトのIさんとふたりで取り組んだプロジェクトで、大学生も参加するビジネスコンペに参加して1次審査を通過することができました。今は別のグループで、学校の中で問題だと思うことを見つけて改善策まで考える『理想の学校をつくろう』というプロジェクトを進めています。私たちが着目したのは「アルバイト禁止」「メイク禁止」といった学校のルールに関して。これらはむしろ社会に出たときに役に立つスキルが身につくものだと思います。にもかかわらず、なぜ禁止されているのか。それを突き止めるために、数人の先生にインタビューを行いました。「大学生になってからできるから」という回答が多かったのですが、あまり納得できるものではありません。同じ学生なのに大学生には許されて、高校生には許されていないという、根本的な理由が説明されていないからです。こういった昔から残っている暗黙のルールを、どうすれば今の時代にマッチしたものに変えられるのかをみんなで考えています。
昔から残っている
暗黙のルールを
時代にマッチしたものに。
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自分ではなく、誰かのために努力する。
グループでの活動を通して見つけたやりがい。
私が生徒会や実行委員会に参加するのは、裏方として行事を支えるのが好きだから。参加するすべての生徒が楽しめるイベントをつくるためには、まずは自分が楽しいと思える意見や企画を出して、それを実現していく立場になる必要があります。また私ひとりだけの力ではカタチにできないので、周りの委員たちがそれぞれの仕事に前向きに取り組めるような準備・調整をしたり、指示を出したりするのも重要な役割です。もちろん学校行事は参加する生徒のためのものなので、実行委員は目立つポジションでありません。ただ裏で支える人がいるから成立するものではあるので、やりがいはすごく大きいですね。まだはっきりと決めているわけではありませんが、将来的には芸能人のマネージャーや企業の秘書課といった、おもてに立つ人をサポートする仕事に就くのもいいかなと考えています。
高校生になってからの2年間で「チームにおける自分のベストな役割は何か」を常に考えるようになりました。複数人が集まると、アイデアを出すのが得意な人や話を広げられる人、じっくりと考え込む人など、それぞれに違った個性が見えてきます。そのときに例えば「議論をまとめる人がいない」と感じたら、私が率先してその役割に徹する。そんな動き方を意識してきました。探究も、実行委員会も、何かしら共通の目的を持って集まったグループ。そこにいるすべての人が気持ちよく役割をまっとうできるのが一番いい状態だと思います。自分のためではなく、誰かのためになら努力を惜しまず物事に取り組むことができるんですよ。