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音楽教師のひと言から学んだ
会話における大切なこと。
私は中学校から追手門に通う内部進学生。そもそもこの学校を選んだきっかけは、小学生の頃に参加したオープンスクールにあります。その日の体験内容は『ほめことばシャワー・プラス』というもの。教卓の前に一人の生徒が立ち、クラスメイトが1日を振り返りながら、その人の「良かったところ」を見つけて、言葉にして伝えていきます。他の人たちが自分のことをじっくり考えてくれることなんてあまりないですし、またどれだけ些細なことでも「いいね」と思ったところを素直に教えてくれる機会もなかなかありません。そういった活動に力を入れている学校に魅力を感じました。
中学に入学してから大切にし続けているのが、音楽の先生が教えてくれた「人の話は目と耳と心で聴く」ということです。話す人の目を見て、きちんと耳を傾けるのは当たり前。それに加えて、会話において重要なのは、相手の思いに共感したり、一緒に悩んだりすることだと学びました。しかしそれをやった結果、自分とは違う意見や感覚を持つ人もたくさんいることに気付きます。そんな時は「そういう考え方もある」とワンクッションをおいてから、自分の意見を伝えるようになりました。実際に会話の相手が私のしゃべることを心まで使って聞いてくれたらすごく嬉しく感じると思います。だからそれを他の人に求める前に、まずは自分がやるべきだと考えて、実践していますよ。
思いに共感したり
一緒に悩んだりすることが、
会話において重要なこと。
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探究の授業を通して見つけた
自分の個性と理想の姿。
探究の授業では、自分が好きなことや大切だと思えることを108個書き出すというプロジェクトを行いました。以前、友人から「音フェチだね」と言われたことがあったのですが、まさにその通り。駐車場の砂利の音や、ラーメンをすする音、きゅうりの咀嚼音など、108個の中に音に関するものが思っていた以上にたくさん出てきました。ここまで音に意識的だったことに自分でもびっくり。これまで気づけていなかった自分に出会えるいい機会となりましたね。
また書き出した中には「ひとつは自分を助ける手、もうひとつは他人を助ける手」という言葉があります。これは女優のオードリー・ヘップバーンが残したもので、小学校6年生の時に読んだ本の中にあった一節。私がずっと大事に考えてきた言葉です。前述の通り、今の私が心を使って人の話を聴こうとしたり、周りの人を助けるための行動を心がけたりしているのは、みんなが楽しく笑い合っていてほしいと思っているから。探究の授業を通して「自分はどういう人でありたいのか」を見つけられたような気がしますね。