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勉強はもちろん、楽しさも。
その実現のために自ら行動に移す!
私が追手門に入学したのは、校風が自分に合っていると感じたからです。進学先を選ぶにあたって、姉が通っていた同じ大阪にある有名私立大学の付属高校にも見学に行きました。そこで感じたのは、勉学に重きを置いているからなのか、生徒同士がライバル関係にあるような雰囲気です。でも私にとって学校は、みんなと楽しく過ごす場所。勉強はもちろん、それぞれに部活や委員会活動などにも力を入れながら、キラキラした学生生活を送るこの学校の先輩方の姿を見て、専願で受験するという意志が固まりました。
この1年間を振り返ると、文化祭の実行委員として活動した約半年間はかなり充実していたように感じます。入学してすぐのホームルームで委員会への参加を問われ、迷わず立候補。どうせ毎日通う学校なので、自ら楽しめる場所をつくりたいと思っていたし、イベントの企画に携わることができれば学校全体まで盛り上げることができるからです。しかし6月に開催予定だった文化祭は、コロナ禍の影響で何度か延期された後、最終的には中止に。ただ延期になるたびに委員が少しずつ減っていく中で、私は最後までやり抜きました。もちろん実施できなかったことは残念ですが、可能な限り最高のカタチでの開催を目指して取り組み続けた達成感と、他ではなかなかできない経験を得られたので、後悔はまったくありません。
最高のカタチでの開催を目指して。
達成感と経験を得られたので
後悔はまったくない。
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遠回りするからこそ
たどり着ける領域がある。
グループワークを通して学んだことのひとつに「すぐにネットに頼らない」というものがあります。今の時代、グーグルで調べればほとんどの答えを一瞬で知れますよね。ただチームで考える時は、まずメンバー同士で話し合いをすることで、あえて解答までの遠回りすることを選択しています。そうすることで、おしゃべり好きな私にとって楽しい時間になるだけでなく、最短距離で答えにたどり着くのでは得られないたくさんの情報やアイデアに出会えました。仮に導き出した答えがネットと同じだったとしても、そこに至る過程と対話の時間がとても大切だと思います。
探究の授業などで、複数人でプロジェクトを進めていると、他人の意見に耳を傾けるのが重要であることを実感しました。なぜなら自分の常識がみんなの常識だとは限らないから。例えば私が幼い頃から親しんだ『火水木(=ヒミズキ)』という鬼ごっこに似た遊びがあります。これをやろうと友だちに提案したのですが、名前すら聞いたことがない人がたくさんいました(笑)。あの時はそれぞれにベースとなっている経験が違うということを痛感しましたね。大阪という狭い場所の中だけでも、そういった地域差があるということは、育った家庭環境や受けてきた教育、土地・国の文化によって、それぞれの“当たり前”は変化するということ。だから自分の常識だけにとらわれることなく、他人の意見も尊重できるよう、これからも心がけたいですね。