Theme1
自分の得意を活かし、
誰とでも活発なコミュニケーションを。
僕には他の人と比べて自信を持っている長所があります。それはどんな人とでも会話を楽しめるということ。自分が興味を持っているテーマへとつなげながら、話が盛り上げていくことができます。特に僕の得意とするのが音楽。流行りのK-POPから、マニアックなHIP HOPなどジャンルを横断して幅広く聞いています。もちろん自分がまったく知らない分野の話が進んでいる時もありますが、その時に大事なのは、知ったかぶりをせず正直に質問をして教えてもらうということ。そうすれば自分の知識が増えるし、次に同じ話題になった時には、会話に入っていけますからね。
僕は最近「日本人はもっと正直になるべきだ」と強く感じています。褒められたことに対して必要以上に謙遜したり、言いたいことがあるのに遠慮したりする人が多くてとても不思議ですね。この前「すごく勉強ができるんですね」と問いかけられた東大生が「そんなことないですよ」と答えているのをテレビで見て驚きました。彼らが勉強ができないわけがないので「そうなんです。ありがとうございます」って言っても、誰も偉そうだとは思わないのに……と違和感を覚えます。だから僕が心がけているのは、できるだけ感情のままに、本音を伝えるようにすること。自分が褒められた場合は素直に「ありがとう」と言います。その方が自分の自信にもつながりますからね。
心がけているのは、
できるだけ本音を
伝えようとすること。
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Theme2
自分を知ることで、
周りの人のいい部分にも意識がいく。
僕は探究の授業のすべてのプログラムが面白いとは思っていません。ただ1年間でたくさんのプロジェクトを体験する中で、心に残ったものもいくつかあります。たとえば動画プロジェクトです。これは決められたテーマに沿って、写真や動画を組み合わせながらひとつの作品をつくるというもの。その過程の中で、自分の価値観を探っていくのが楽しくて、積極的に取り組めたのを覚えています。他にも授業の中でさまざまな体験をすることで、気づけば周りの人のいい部分に目がいくようになりました。そのひとりが国語の先生です。それまで他の教科と違って「日本語を教える」なんて、誰でもできると思っていたのが正直なところ。でもその先生が芥川龍之介の『羅生門』に関する独自の考察を紹介しているのを見て「これは自分には絶対にできないことだ」と実感し、尊敬するようになりました。これも探究がもたらしたひとつの効果かもしれません。
僕の将来の夢は、経営コンサルタントになること。もともと経営学に興味があり、また本を読む中でその仕事を知ったのがきっかけです。自分で会社をつくるという選択肢もあったのですが、それよりも「誰かを支えたい」という気持ちが強く、この職業を目指すことにしました。その実現に向けて今できることをやろうと考え、これまではテスト前しかやらなかった勉強を、毎日するようになっています。学校では集中して授業を聞き、自宅では学んだことを復習する。それをすることで成績も少しずつ上がってきました。今の目標は神戸大学の経営学部に進学すること。できれば大学の間に、経営だけでなく、心理学や商学なんかも学びたいですね。
誰かを支えたい気持ちで
経営コンサルタントを
目指すことにした。
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