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探究でのアウトプットを通して、
積極性を自分の強みに。
私が追手門を知ったきっかけは、中学校で配布されたチラシでした。そこにエントランスの写真があって「きれいなところだな」と感じたのを今でも覚えています。入学して実感したことは「先生と生徒の壁がない」ということ。その理由のひとつとして、職員室とは別に各階に設置された『ティーチャー・ステーション』があることが挙げられます。中学の頃は静かなイメージのある職員室へ行くのが苦手でした。でもティーチャー・ステーションは廊下とつながった開放的な空間なので、授業で疑問に思ったことや質問したいと感じたことを気軽に聞きにいけます。今では勉強に関わることだけでなく、プライベートな悩みなども相談できる“こころの拠り所”として利用することも増えていますね。
探究の授業で行うグループワークは、私にとってとても大切な時間。ひとりで考えると行き詰まることがありますが、そんな時にクラスメイトの意見を聞き、新しい情報をとり入れると、頭の中の整理ができます。またこれまで私は人前で発言するのが苦手でした。しかしアウトプットすることで、周りの人に影響を与えられることに気づき、それからはより前向きに授業に取り組めるようになりましたね。結果的に今では「積極性」が私の強みになっていると感じています。自分だけでは導き出せない“正解のない世界における答え”をみんなで共有し合える。これが探究の面白さですね。
正解のない世界における答えを
みんなで共有し合える。
これが探究の面白さ。
Theme2
高校からは、“自分ファースト”に。
偽りの自分でいることは止めた。
中学の3年間は、あまり自分を出すことができず、いつも周りに合わせて生活をしてきました。学校が楽しいと思うことができず「行きたくないなぁ」という気持ちを抱えながら登校する毎日。さらに中学2年生の時に、祖母を病気で亡くします。生まれてはじめて「人の死」と向き合うこととなり、とてもつらく、悲しくて、言葉では表せない感情が次々と込みあげてきました。そのうちに、私自身も「生きているのが苦しい」とすら思うことが増えていきます。
しかしこの辛い時期を経験したからこそ、高校に入ってからは偽りの自分でいることは止めました。今は“自分ファースト”という考え方が、私自身を支えてくれています。もちろん落ち込むこともありますが、一度寝たら忘れていることがほとんど(笑)。いい意味で“能天気”な性格になり、それが私の個性のひとつだと信じられるようになりました。今はまだ将来に向けた明確な夢はないし、これからのことは分かりません。ただ決めているのは「自分の気持ちを貫く」ということ。もし何かに迷ったら、この言葉を思い返し、他の人ではない自分だけを信じて、私らしく生きていきたいですね。