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挫折から、気持ちを切り替え。
自分を見つめ直し、他者を理解する。
私は高校受験で第一志望だった公立高校に受かることができず、併願で受けていた追手門高校に進学することになりました。中学まではほとんどのことが上手くいく人生だったので、初めて味わった挫折だったと思います。しかしこの学校で、やりたいことや新しい可能性を見つけようと考えることで、気持ちを切り替えることができました。入学して感じたのは、生徒も先生も非常に協力的な人が多いということです。それは体育祭や文化祭といった特別なイベントの時だけでなく、日々の学校生活や、普段の授業の中においても言えること。みんなが積極的なコミュニケーションを図りながら、意見を出し合い、全員でひとつのことに取り組んでいる感覚があります。
探究の授業で印象深かったのは、108個の“好き”を集めるというプログラムです。自分の好きなものを書き出していくという行為は、過去の記憶や、これまでにあった出来事を振り返るということ。そこまで自分のことをじっくりと見つめ直す機会はなかなかないので、とても有意義な時間になったと思います。また多くのプロジェクトを通して、他者に対する理解も確実に深まりました。例えば同じ環境で学んでいるクラスメイトでさえ、物事の考え方や表現の仕方はまったく違います。高校を卒業して、大学へ行き、さらに社会人になっても、出会う人のすべてが、それぞれにまったく違う感性を持っているということを忘れずにいたいですね。
出会う人のすべてが
違う感性を持っている
ということを忘れずに
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部長の経験を将来へつなげる。
人々が笑顔になる建物を。
部活ではダンス部に所属し、部長を務めていました。たくさんの部員をまとめて心をひとつにすることに苦戦した時もありましたが、常に「楽しむ」という気持ちを持ち、チーム全体の雰囲気が良くなるように心がけてきました。そもそもダンスを好きになったきっかけは、3歳の時に体験したリトミックです。そこで音に合わせて身体を自由に動かしたり、感情を表現したりすることの楽しさを知りました。小学生になってからは、本格的にダンス教室に通うと同時に、バレーボールのチームにも入って、2足のわらじを履くことに。どんなことに対しても一生懸命に取り組み、結果を出すための努力を惜しまないのが、私の長所だと思っています。残された高校生活、ダンスはもちろん、勉強を含めて全力で臨みたいですね。
高校卒業後は、東京の大学に進学して、建築を学ぶと決めています。ひと口に「建築」といっても、そのジャンルはさまざま。私が携わりたいと思っているのは、商業施設などの大きな建物です。以前、職業の適性を診断するテストを受けた際に「建築施工管理技士」と判定されたことで、その仕事に興味を持ちました。建築施工管理技士は、建設現場を取りまとめるリーダー的な存在。ダンス部で部長を経験したことで、自らチームの士気を高め、力を合わせながら、いいものをつくる。そんな仕事に就きたいと考えるようになりました。また最近は自然災害などで建築物が崩壊したり、復興に時間がかかったりするといったニュースをよく目にします。大学でしっかりと知識を身につけて、それらの課題解決に取り組み、そこを訪れる人々が笑顔になったり、「また来たい」と思ったりするような建物をつくるのが今の目標ですね。