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環境こそが自分の強み。
居心地のよさの中で、苦手科目も前向きに。
私は追手門学院中学からの内部進学で高校に上がり『創造コース』を選択しました。私たちが1期生なので、入学前にはまだどんなコースなのかがよく分からない状態。同じ内部進学で他のコースに進む友人から「大丈夫なの?」と心配もされました。それでも創造コースに進むと決めたのは「高校になると勉強についていけないかも」という不安と、何より創造コースでは「明確な答えのない課題を与えられる」と聞いて「挑戦してみたい!」と思ったからです。入学して実際に学校生活を送っていると、予想していた以上に楽しいことばかり。授業の内容もクラスの雰囲気も自分に合っていると感じていて、今では「あの時、創造コースを選んで本当によかった」と思っています。
このコースのいちばんの魅力は、グループワークで授業を行う授業が多いというところです。中学時代には周りについていけず、ひとりだけ取り残されたような感覚を覚えることもありました。でも今はチームで互いに協力しながら学んでいけるので、苦手な科目も以前より前向きに受けられるようになっています。また他のクラスメイトも私と同じように自ら選んでこのコースにきている人が多く「こうでなくてはいけない」という固定観念にしばられず、柔軟な価値観を持っている人なのもいいところです。友達も先生も自分のことをとてもよく理解してくれていて、居心地のよさを感じているので、今もし誰かに「自分の強みは?」と聞かれたら、「環境に恵まれていること」と答えると思います。「創造コースに進みたい」と相談した時に「自分の好きなようにやってみたら?」と言ってくれた家族にも感謝の気持ちが大きいですね。
友達も先生も自分のことを
とてもよく理解してくれていて、
居心地のよさを感じている
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得意を活かしてチームに貢献。
自身を持って進むために、学びを。
創造コースの授業では、動画を制作して提出することが多いのですが、動画の編集に関しては、他の人よりも自信があります。中学生の頃、コロナの影響で外出の機会が極端に減り、自宅で時間を持て余している時に、スマホを使って始めたのが動画制作でした。そこで得た技術が今になって活かされています。またもともとマンガやアニメが好きなこともあって、ストーリーや構成を考えることも得意かもしれません。以前、英語の授業で10分程度の動画をつくるという課題が出た時に、私が脚本を担当してドラマの制作をしたところ、チームのメンバーも仕上がりに満足してくれたし、発表の際にも好評が得られました。あの時は自分が自信を持っているスキルをチームに役立てる経験ができて、嬉しかったですね。
ストーリーを考えることも、動画の編集も好きではありますが、今のところはそれを将来の仕事にしたいと考えていません。自分は人からよく「変わっているね」と言われるし、ものづくりを通してそういった自分の内面を表現することは楽しいとは思っています。だけどそれをやり続けると、いつかは必ずスランプに陥るように思えるし、周りが求めるものと自分が表現したいものが食い違うことで、辛く感じる時が来るような気がします。そう考えると、まだそれを乗り越える自信は持てません。とにかく今の私は自分の世界だけで出来上がっている状態なので、これからたくさんのことを学んで、視野を広げながら本当にやりたいと思えることを見つけたいですね。