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他者からの意見で、劣等感を払拭。
対話やプレゼンで、自信が確信に。
私は昔から勉強自体は嫌いではなかったのですが、一方的に先生の話を聞くだけの授業にはあまり馴染めませんでした。そんな私に最適な進路を母親が調べてくれた結果、見つかったのが追手門学院の創造コースです。私たちの代が1期生で先輩がいない不安もありましたが、オープンスクールの説明の中で、生徒同士で教え合うことや、教科を超えた学びがあること、教室の机が前を向いておらずチームごとに向き合っているといった授業スタイルに共感します。また「できれば人と違うことがしたい」と考えていたこともあり、入学を決めました。実際に通いはじめてからは、とにかく自由度が高く「新しい一歩を踏み出そうとする時の後押し」が充実していて、非常に楽しい学校生活を送れています。
「人とは違うことがしたい」というのは、実は劣等感から生まれた感情です。中学の頃、クラスメイトはピアノが上手に弾ける人や、難しい数学の問題が解ける人……とそれぞれに得意なことを持っている中で、自分にはそれがないと感じたのがきっかけで芽生えました。しかしこの学校に入って「どんな状況に置かれても、人前で臆することなく必要な情報を伝えることができる」という自分の強みを発見します。創造コースの授業でたびたび実施されるプレゼンや、それに対するフィードバックを受ける中で、周りの人たちからたくさんの意見をもらううちに、自分強みとして認識できました。また今年に入り、探究のプロジェクトの延長で3人のチームを結成し、『語れるすごろく』という教材を開発。それによって何度も学校外部の教育関係者の方と話す機会が出てきて、それも自信につながっていったと思います。
たくさんの意見を
もらううちに自分の
強みとして認識できた。
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受験と並行して事業を推進。
法人化に向けて、クラファン実施中!
『語れるすごろく』は、すごろくとして遊びながら、他者との対話を通して自己理解ができる教材です。これを全国の高校で活用してもらい、自己理解学習の推進に役立ててもらうために活動を進めています。その活動費や法人化に向けた資金調達に向けて、2024年7月からクラウドファンディングをスタートさせました。2024年5月には『活育財団』という組織が主催する『NEA (Next Education Award )2024』というコンペに出展。これは「世界が直面する課題を解決する人」の育成を目的とした表彰制度で、結果的に中高生の部で最優秀賞を受賞することができました。また先日は東京大学の安田講堂で行われた『ウェルビーイングフォーラム』というイベントにも参加して、私は得意とするプレゼンを担当。大きな舞台で少し緊張はしましたが、やはり人前で何かを発信することが好きだということを再確認することができました。
高校を卒業した後は、大学で建築を学びたいと思っています。もともと興味があったのはファッションの世界でしたが、人生をかけて長くやり続けられるかと考えた時に、ファッションそのものよりも、アパレルショップの空間設計に惹かれていることに気づきました。空間のデザインは、もともと何もないところに自分の感性を入れることで、印象を大きく変えられる仕事。今は一般の家屋よりも商業施設に興味があって、特に常設の店舗よりも、期間限定のポップアップショップなどで見られる個性的なデザインに魅力を感じます。今後の展望として、『語れるすごろく』に関してはできるだけ早く法人化して、受験と並行して事業は行い、それとは別で、チームのメンバーがそれぞれの将来へとつながる分野を大学で存分に学んで行く予定です。私は建てた後も長く残り続けて、多くの人の心に訴えかけられる商業施設の建築に携わっていきたいですね。