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信じるのは自らの直感。
“ゾーン”に入って、勉強でも結果を。
僕は幼い頃から、直感的に行動するタイプ。小学校時代に所属していた囲碁将棋部でも、戦略を重視するより、直感を信じて打つことで、不思議と勝ち筋が見えてくることもありました。追手門学院への入学を決めたのも、小学6年の時に参加したオープンキャンパスで、食堂に『ラーメン・チャーハン定食』があるのを見てピンと来たから。その直感だけです。ただしその時の校舎といま通っている校舎は違っていて、実際には学食にはその定食はありません。しかしこの学校でなければ得られないことがたくさんあったので、結果的にはやはり直感を信じてよかったと思っています。中学からここに通って、現在6年目。その中で、「できるだけ自由に生きたい」という気持ちが育まれていきました。それまでの僕は、人前に出るのが恥ずかしかったり、周りの目を気にし過ぎたりするところがあったと思います。しかし中学時代に生徒会に参加したり、探究のプロジェクトの中で他者と積極的に意見を交わし合ったりする経験を通して、少しずつ「自分の生きたいように生きればいい」と考えられるようになりました。
中学時代の成績は決してよかったわけではないですが、推薦の枠をもらえて、高校では特選SSコースに入学。そこからも勉強は苦手なままで、なんとか周りの人についてきました。僕はゲームが大好きで、家のルールで「スマホは21時まで」と決めているのですが、どうしてもその時間を超えてゲームをしています。大学受験を控えるこれから重要なのは、いかにゲームの誘惑に打ち勝つかということ。時に“ゾーン”に入ることで、とても集中できるタイミングもあるので、それを再現できる方法を模索中です。親や先生たちは、優しく見守ってくれる一方で、進路に関してはとても心配してくれていると思います。今が勉強の“がんばりどき”なのは間違いありません。真剣に取り組み、結果を出すことで、安心してもらいたいです。
追手門学院の6年間で
できるだけ自由に生きたい
という気持ちが育まれた
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自分らしい将来も視野に。
自由に生きるために、選択肢は一つじゃない。
探究の授業は、自分には他の人に負けない豊かな発想力があると気づく絶好の機会です。もともと自分の運や直感には自信がありましたが、突発的に浮かんだアイデアが、メンバー内やクラスの中で評価されることが多く、それが自分の新たな強みとなっていきました。高校3年になってからの探究は、自分でテーマを設定できます。僕が考えたプロジェクトは、学校にある階段を異なる条件で昇り降りすることで、感じ方に変化があるのかという検証です。例えば一人の時と先生と一緒の時で、どちらが先に体力の限界が来るか。また速く行くのとゆっくり行くのではどうか。そういった実験を毎日行っています。なかなか面白い内容だと自分でも思いますし、ダイエットにもなって一石二鳥です。
僕の実家はお寺で、将来は家業を継ぐために、仏教系の大学に進もうと考えていました。2023年8月にはお坊さんになるための修行である『得度』も済ませ、自分さえ希望すれば、『伝道者推薦』で大学に進学できると思います。ただこの学校に通ってから「もっと自由に生きていい」という気持ちが芽生え、今では仏教系ではない他の大学に進むという新たな選択肢も生まれました。「自分でチャンスをつかみ、事業を起こして、お金を稼ぎたい」という思いや、「自信のある発想力を活かせる仕事をやってみたい」という気持ちもあります。例えばいま構想として抱いているのは、「竹」を用いたビジネスです。さまざまなものの素材となる上に、成長がとても早く、ローコストなのが、竹。そこにはビジネスチャンスを感じます。「お坊さんになる」という道は残しつつ、ギリギリまで悩んで決めたいと感じていますね。