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理想の姿に近づく努力で得た、
誰にも負けない自己肯定感。
私は中学3年の時に参加した私立学校展というイベントで創造コースのパンフレットを手にし、その内容に興味を持ったことをきっかけに、追手門学院に入学することを決めました。今では心からこの学校に入ってよかったと感じています。その理由として、私は小さい頃から「右に倣え」で周りと同じように行動することに、いつも違和感を覚えていたから。たとえば3歳の頃から公文に通っていましたが、そこで出される「線をなぞる」といった基礎的な課題も「すでに決まっている線の上を、ただなぞっていく」ということに、当時から疑問を抱いていたことをよく覚えています。創造コースの授業では、「こうしなければいけない」といった縛りは設定されず、ゴールに向かうまでの過程は自由に選択できるのが特徴です。ずっと自主性を大切に考えていた私にとって、とても相性のいい環境ですね。
もともと明るい性格だった私ですが、中学の頃、受験のプレッシャーもあり、気持ちが沈んでいた時期がありました。そんなある日、ふと朝焼けを見たくなって、まだ日も出ていない時間帯にひとりで散歩に出かけます。その時に観た景色がとてもキレイで、それまで感じていた精神的な負担やモヤモヤしたものがス〜ッと消えていきました。またその頃は、自分の見た目にも自信が持てなくて、それを変えるために、髪の毛をバッサリ切ったり、眼鏡からコンタクトに変えたりして、自分の理想の姿に近づく努力もしました。そういった行動の結果、「自分は自分でいいんだ」と思えるようになり、高校に入る少し前には、誰にも負けない自己肯定感が持てるようになります。そしてそれは今も上がり続けていて、そのせいか、毎日が楽しくて仕方ない状態で過ごせていますね。
行動の結果、
「自分は自分でいいんだ」と
思えるようになった


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培ってきた感覚や経験を
活かして満足のいく表現を。
私はスマホを使って夜景を撮影するのが大好きです。でもまだ夜遅くに出歩ける年齢ではないので、いつも父親と一緒に車で夜景がきれいな場所まで行き、助手席から撮っています。先日の探究の授業で『時計プロジェクト』という取り組みがありました。それは「時間」という概念を自分なりに解釈して形にするというもの。そこで私は夜景の撮影で得た「一瞬を切り取って残す」という感覚と、ずっと好きだった読書によって積み上がった自分の考えの軸の部分の両方を活かすことができました。具体的には、時計の盤面にある小説に出てくるカフェの風景を貼り絵で表現し、その真ん中にスマホケースをかたどった黒い画用紙を張り、そこに夜景を描きました。あの時はとても満足のいくものができましたね。
小さい頃は「科学者になりたい」とか「農業に従事したい」と、いろいろな将来の夢を抱いていたのですが、やりたいことが増えすぎて、何をしたらいいか分からなくなってしまいました。そこで一度「それらは本当に自分がやりたいものなのか」と考えた結果、まだ自分の中で「これだ」という道に出会えていないことに気づきます。とはいえ、目指す大学は決まりました。きっかけはとある説明会でその大学の方が追手門に来てくれて、さまざまな話を聞けたこと。その学部では特定の地域の課題解決や活性化などを実践的に学べて、そのアプローチも今私たちが創造コースでやっている取り組みと似ていると感じました。地方の大学なので実家から離れることになりますが、親も背中を押してくれています。このまま学校生活や好きなことを楽しみながら、そこで得た経験を将来へとつなげていきたいですね。
夜景の撮影で得た感覚と
自分の考えの軸の部分の
両方を活かすことができた

