たくさんの挑戦という選択肢
殻を破って、新たな自分に出会うチャンス!

  • 追手門学院中・高等学校 / 理科
    金 崇裕

たくさんの挑戦という選択肢
殻を破って、新たな自分に出会うチャンス!

学校生活での授業は与えられたもので、生徒たちにとってはそれにどう取り組んでいくかだと思いますが、本校では授業以外でもやりたいことを見つけて、生徒たちが主体的に挑戦していくための色々なプログラムを準備しています。

その一つとして、国際的なプログラムも多様に揃えています。例えば、オーストラリアやマレーシア、カナダなどの国で1週間〜10日間程度の留学体験ができる海外研修プログラム。ホームステイをしながら現地の学校に通学、あるいは提携の大学のキャンパスと寮で過ごすといった体験ができます。生徒たちがこういうことに取り組みたいというニーズに合わせられるような形で、毎年見直しや改良・追加をしてプログラムを用意しています。あとは、留学や海外進学を視野に入れた時にIELTS(アイエルツ)のスコアを必要とするのなら、学校としてIELTS(アイエルツ)を学ぶための講座を用意し、その講座を受けてもらい、しっかり準備をしながら海外大学への道筋を固めていく、といった、そういう選択肢も網羅しています。

今生徒たちを見ていると、海外への中期留学を選択する子も増えてきているように感じます。査定会を通れば、単位も認める形でオーストラリア・ニュージーランド・カナダなどへ留学が可能です。あとは「トビタテ」という文科省のプログラムや「カケハシ」という外務省主催のプロジェクトにも参加していますね。本校の探究や協働を通して、自分は「何をしたいのか、何のために留学するのか」ということを言語化できる生徒が増えてきたことも起因していると思いますが、本校からこういった外部プログラムを積極的に活用して留学する実績も増えているのは喜ばしいことです。毎年4月にグローバル説明会を開催して海外研修、留学、海外進学、講座(各種イベント)の説明を行います。少しでも興味のある方はどんどん参加してほしいです。

選択は修学旅行にまで
今年から採用される体験旅行とは

高校2年生の9月中旬から下旬にかけては、体験旅行(修学旅行)が予定されています。今年度から実施する体験旅行の行き先は、スリランカまたは長崎・対馬の選択制です。旅行の最大の目的は知らない場所に赴き、本物に触れること。そしてその原体験を通じて新たな価値観を築くことです。国内・海外、どちらの選択肢も普段なかなか家族旅行や自分では選ばない、行かないような場所をあえて選んでいます。

スリランカという国はもともと観光立国でしたが、コロナで経済破綻をしました。今はその後の再建をどうしていくのかという課題に直面しています。一方で長崎・対馬も同じように課題を抱えています。一見すると自然豊かで海と山に囲まれた恵まれた地域のように見えます。しかし実は海流の影響でゴミが流されて溜まってしまう海岸がある、など綺麗の裏にあるものを実際に現地に行って、自分の目で見て感じること、五感で知ることを第一義としています。

最後は自分次第!
まずは一歩踏み出してほしい

あとは、もっと身近な部分でも選択は取り入れられています。その一つが、「Connecting to the new world!」ですね。これは外の世界から刺激を受けて新たな自分に出会うための本校の取り組みですが、そもそも発端は国際領域のイベントは選択をしないと経験できないものが多かったことにあります。それをもっと学校全体として開かれたものにしていくために、国際的に活躍している人たちの話を聞いていこうというコロナ禍でスタートした取り組みでした。

ですので、当初スピーカーにはオンラインで話をしていただく講演形式でしたが、今年からはよりブラッシュアップして細分化してやっていこうとしています。スピーカーや講演の中身を生徒や学年が選択しつつ、何のためにやっていくのかを自分たちで定義づけていきます。その活動を通してリーダーシップ&フォロワーシップを育てることも狙いの一つです。また、オンラインから対面形式へと切り替え、外の人と直に触れ合うことで生徒たちの価値観との化学反応を高め、そこから新しい何かを創り出していきたいと考えています。

こんな風に、本校では教員も試行錯誤しながら日々、新しいことに挑戦しようと色々な取り組みを立案しています。だから生徒の皆さんにも伝えたいです。やりたいけれども、あと一歩勇気が出ないという人。駄目だった時の心配をして踏み出せないという人。「やる・やらない」は最終、本人の判断です。でも、やって失敗したとしても得られるものはあります。チャレンジすることが、まず大きな前進だと思ってください。不安があればいつでも相談してほしいです。私たちは伴奏しつつ、最大限サポートして行きたいと思います。